キャリアハイも「全然嬉しくない」…広島・栗林良吏の右肘手術&年内ノースロー調整はむしろプラス
次の戦いに備え、今は休息あるのみ、だ。 広島の栗林良吏(28)が昨27日に契約更改を行い、4500万円増の1億6000万円でサイン。今季はプロ入り最多の60試合登板で、0勝6敗、38セーブ、防御率1.96だった。 【写真】広島1位・佐々木泰…父は会社社長 熱を入れた息子の野球応援が「2億円」の事業に化けた 38セーブは自己最多だが、栗林は「キャリアハイでも全然嬉しくない。負けの数と負け方は反省しなきゃいけない」と、今季を振り返った。 それもそのはず、9月11日の巨人戦で「らしからぬ」大炎上をしたことは記憶に新しい。2点リードの九回に登板したものの、制球がまるで定まらず、適時打や押し出し四死球で6失点。1死も取れず、KOされた。 8月中は首位を独走しながら、9月に入って急失速。そんなチーム状態を象徴するかのような炎上劇で、この敗戦を契機に巨人にリーグ優勝をさらわれた。 「一番の理由は勤続疲労でしょう。ルーキーイヤーの2021年から抑えを務め、今季までの4年間で53、48、55、60試合に投げている。抑えはたださえ心身の消耗が激しい。去年のWBCも、腰の張りで代表から途中離脱したように、体のあちこちにダメージがある。10月に行った右肘のクリーニング手術も、元々シーズン前から予定されていたものですから」(球団OB) そんな栗林にとって、右肘手術はちょうどよい“骨休め”になりそうだ。例年は秋季キャンプでブルペン入りしていたが、今年はリハビリ組。下半身中心のメニューで鍛え、年内はノースロー調整をするという。 栗林自身は「投げない期間が長くなるから、肩ができるまでは時間がかかるかも」と話すが、むしろ投げないことで疲労が抜ければ、大きなプラスになる。 今オフはメンテナンス期間と割り切れば、来季は更なる成績を残せそうだ。