「母親が何度も学校に呼び出されて」大和田美帆『天までとどけ』の撮影で母・岡江久美子から受けた衝撃の言葉
ドラマも何年もシリーズとして続きましたし、キャストとは今でも仲良し。母のことを誇りに思う一方で、寂しい気持ちはずっと残っていたと思います。 ── お母さんに感情をぶつけることはありましたか? 大和田さん:それが結構、我慢していたんですよね。母が出かけるときも「仕事に行かないで!」って言ったら困るかなと思って言えなくて。「行ってらっしゃい!」って見送ってからドアが閉まった瞬間ワァって泣くとか。大人になってからそんな話をしたら、母は泣いてましたけど。運動会や遠足など、学校行事はあらかじめ仕事を調整して来てくれましたが、私以外の人間が、私の両親をよく知ってるんです。授業参観では、先生から「明日の授業参観、(母に会えることを)楽しみにしているぞ」って言われると、母じゃなくて私を見てほしい、と思うことが何度かありました。
そんな思いが溜まってしまったある日。「なんで私をこんな芸能人の家に産んだのよ!」って言ってしまったことがあるんです。そのときも母は泣きながら「ごめんね」って言っていて、父は「僕たちは誇りを持って仕事をしている」と言いながら、家族で話をしたことはありましたね。私も2度と言うまいと思いました。
■勉強しなさいと言われたことは ── 両親は多忙でしたが、家族で休日を過ごすことはありましたか? 大和田さん:普段は忙しいですが、休日は夫婦でスケジュールを調整してくれて、旅行にはよく行きましたね。人目を気にしない海外が多かったです。
── ちなみにお母さんから、たとえば勉強しなさいとか、時間を守りなさいとか、言われるようなことはありましたか? 大和田さん:もっと言ってほしかったくらいですね。「勉強しなさい」はまったく言われなかったし、うちは父の方が厳しかったんです。言葉使いから食べ方まで怒られて、何度も家から追い出されました。それを助けてくれるのが母です。母はまぁいいんじゃないって見守るような感じ。実は父が「家に入れてあげなさい」と言っていたようですが、両親でバランスが取れていたんだなって思いますね。