1回表に先制の適時打を放った岩井天史（滋賀学園）

＜第106回全国高等学校野球選手権滋賀大会：滋賀学園7－2立命館守山＞20日◇3回戦◇マイネットスタジアム皇子山 【トーナメント表】京都大会　20日までの結果一覧 春優勝の滋賀学園が立命館守山を下して8強入り。3番遊撃で出場したプロ注目の岩井天史（3年）は4打数2安打1打点で勝利に貢献した。 岩井の見せ場は1回表にやってきた。一死三塁と先制のチャンスで打席が回ると、「強い打球を前に飛ばそうと考えていました」とストレートをセンター前に弾き返し、適時打でチームに先制点をもたらす。 「自分が打てば、後もつないでくれる」（岩井）とその後も滋賀学園打線がつながり、初回にいきなり5得点。岩井の一打が打線に火をつけた。 守りでは先発の高橋 侠聖（3年）が1回裏こそ2失点したものの2回以降は緩急自在の投球を披露。岩井や二塁手の多胡 大将（3年）が要所で好守を見せ、相手に流れを渡すことはなかった。 2回以降は両チーム無得点の状況が続いたが、それを打開したのも岩井だ。9回表に先頭打者として遊撃への内野安打で出塁。その後、二死一、三塁とチャンスが広がり、代打・川畑 鯉太郎（2年）が左中間に2点適時二塁打を放ち、大きな追加点を挙げた。 「バッティングでは1打席目からタイムリーを打てて、良い流れでその後も良い打球が行っていたので、バッティングは良かったと思います。守備では侠聖を中心に良い守りができたんじゃないかなと思います」と試合を振り返った岩井。チーム全体としても無失策と堅い守りを見せた。 昨夏は決勝で近江相手に1点差で敗退。「先輩の分まで勝ち切って、甲子園に行きたいという思いでやっています」とリベンジに燃えている。 滋賀の頂点まであと3勝。そのためには岩井の攻守にわたる活躍が不可欠だ。