【都知事選】小池氏と蓮舫氏、“同日”に公約発表──違いは? イチ押しは「首都防衛」「若者支援」 対抗意識も?
■防災をめぐる小池氏と蓮舫氏の公約
藤井貴彦キャスター 「17日と18日で石丸氏、小池氏、蓮舫氏、田母神氏の4人の公約が発表されましたが、どんな内容なのでしょうか?」 小栗泉・日本テレビ解説委員長 「それぞれの候補予定者が公約の一番最初に掲げた項目、つまりイチ押しの政策に注目してみたいと思います」 「現職の小池氏は『首都防衛 あらゆる危機からもっと! 都民の命と生活を守る』と、防災重視を前面に出してきました。一方、蓮舫氏は『現役世代の手取りを増やす本物の少子化対策』と、若者への支援を強く打ち出しています」 藤井キャスター 「具体的にはどういうことでしょうか?」 小栗委員長 「小池氏の防災について、東京23区に広がる木造住宅密集地域の解消促進や無電柱化の推進、ミサイルの飛来に備えたシェルターの整備などを進めるとしています」 「では、蓮舫氏は防災についてどう考えているのか。防災という項目は『7つの約束』の7番目、一番最後でした。『良い政策は発展させる』という項目の中に『命を守る防災』とあります」 「具体的には、プライバシーを確保する個室テント、水道が止まっても使えるトイレトレーラー、スマホ充電の不安解消といった対策を充実させるということです。良い政策は続けることが前提だと、小池都政を一定程度評価していると読み取れます」
■蓮舫氏が訴える若者支援、小池氏は?
藤井キャスター 「一方で、蓮舫氏は若者支援を強く打ち出しました」 小栗委員長 「若者の手取りを増やし、望めば結婚できる、子どもを産める東京にする。それが本物の少子化対策だと訴えました」 「そのために、非正規格差の解消、東京都の非正規職員の順次正規化、住民税非課税の多子世帯への家賃補助制度、保育・教育・介護・医療で働く人の奨学金返済や家賃支援の拡充などを掲げています」 「これに対し、小池氏は公約の2番目に掲げた『子育て・教育』の中に若者支援の項目があります」 「無痛分娩費用の新たな助成、現在第2子からの保育の無償化を第1子まで拡大する、子育て世帯への家賃負担の軽減、返済の必要がない大学の給付型奨学金制度の創設といったメニューが並びます」 「両氏ともに、家賃や奨学金など似たような支援に着目した項目もあります」