キッチン天板をプロが徹底解説!人気の素材や素材別の特徴など
システムキッチンの天板(ワークトップ)はキッチンの印象を決める重要なポイント。強度や汚れにくさはもちろん、おしゃれで高見えする天板の選び方、最適なサイズをキッチンスペシャリストとしてオーダーキッチン会社のマードレを主宰する山根ひとみさんが徹底解説!ステンレスや人工・人造大理石など、各素材のメリット&デメリットも要チェックです。 【写真集】キッチン天板を徹底解説!人気の天板や素材別の特徴など
キッチンの天板(ワークトップ)って何?
キッチン天板はワークトップ、もしくはカウンタートップなどさまざまな呼び方がありますが、どれも意味は同じ。コンロやシンクにつながるキッチンの作業台の部分を指します。シンク、コンロ、天板(ワークトップ)の3つの配列の違いでI型、L型、U型などキッチンのレイアウトにも変化がつけられるのです。
キッチン天板を選ぶ際に押さえておきたいポイント5つ
「キッチンは毎日使って、目にし、実際に使って触れる部分ですから、特にキッチン天板は妥協せずに選ぶことが何よりも大事です」(山根さん)。 そこでまずはキッチン天板を選ぶ際に考えておくべき5つのチェックポイントを紹介します。 1.素材を選ぶ 近年はおなじみの素材に加えて、新しい素材も登場しており、そのバリエーションも多岐にわたります。まずはこれまでの自分のキッチンの使い方を振り返ってみることも大切です。 2.インテリアに合う色選びも慎重に 「LDKが一体となっている住まいにおいては、キッチン天板の色選びは空間全体の印象を左右するのでとても重要です。空間と一体化してなじませたいのか、あるいはアクセントとして主役級の存在感にしたいのかによってまったく違ってきますね」(山根さん) キッチン天板で選ばれる代表的なカラーは「黒、白、グレー、シルバー」。この人気色のいずれかをセレクトすれば比較的どんな空間にも合わせやすいため、選ばれやすいといえます。とはいえ、もっと個性を出したいなら明るいカラーや木などももちろんアリです! 3.掃除のしやすさを確認! キッチンは、食事を調理する場所であることは大前提。常に清潔に保つことは何よりも大切です。素材によって適した掃除の仕方やNGな洗剤がある場合も。セレクト時にはこの点も必ず確認を。 4.使いやすい高さを決める 「いちおう計算式があり、身長÷2+5㎝といわれています。例えば、身長が160㎝の人でしたら、85㎝というわけです。ただ、こちらは、30年前ぐらいからいわれていることで、当時は熱源がガスコンロの場合がほとんどでした。最近はIHも普及し、半分近くの世帯がIHになってきました。そのため身長÷2+7㎝をおすすめしています。またはキッチンカウンターに立ち、直角に曲げた肘の高さがカウンターよりも約15㎝上にある状態が使いやすいですね。さらに、お部屋履きのヒールの高さにもよりますが、個人的には計算式よりも”少し高め”のほうが作業していて疲れにくいと思います」(山根さん) 調理機器の変遷と共に、時代によって使いやすい高さも変わってきているのは興味深いですね。キッチン天板の高さは、キッチンをよく使う方のサイズに合わせて、「やや高め」を意識しながら検討してみましょう。 5.予算のチェックも慎重に! セレクト次第で顕著にコストに差が出るのもキッチン天板選びで気をつけたい点です。 「素材によっては運送費が高いもの、デザインによってはロットの設定次第でかえって単価が安いのに割高になったり、施工方法自体も特殊になりコスト高になる場合もあります。あらゆることを想定して、トータルでコストを確認する必要がありますね」(山根さん)