一条天皇役・塩野瑛久が「光る君へ」撮了 「歴史探偵」コラボSP出演で思い語る
なお、今回の「歴史探偵」は、まさにまひろ/紫式部(吉高由里子)が「源氏物語」を描き始める「光る君へ」の第32回(8月25日放送)とも内容がリンクするが、塩野は「一条天皇はそもそも書物や物語を読むのが好きな人物ですが、特に『枕草子』は擦りきれるほどに読んでいて、定子を亡くした彼にとってはそれが心のよりどころだったのかな」と推測。 続けて、「そこに『源氏物語』が登場して、圧倒的な文章力やワードセンスを感じつつ、自分の過去を追体験させられるような内容に心がえぐられ、一旦そこから目を背けるという流れが描かれます。なので、僕も役作りというより、物語を受け取った彼がそれに対してどう感じるか、というのを素直に演じたいと思いました」と裏話も明かした。 さらに、塩野は道長との関係性にも触れ、「道長と一条天皇は今後バチバチになっていく印象を抱かれがちだと思うのですが、そこには信頼関係のようなものがあったのかなと今回の『歴史探偵』を通してより感じました。道長が一条天皇に捧げたものが書物というところで、彼のことを熟知していなければそこにたどり着けないと思いますし、一条天皇のことを深く知ろうとしていたのだろうなと。一条天皇もそれを快く受け入れていたでしょうし、意見の対立はあれど、任せられるのはお互いしかいないと思っていたのかな」と語り、「ぜひ番組を見ていただけたら」とアピール。 河井CPも「『光る君へ』では道長と一条天皇の間に御簾があり、緊張感のあるやりとりが繰り広げられていますが、今回の『歴史探偵』は全く違います(笑)。本当に柔らかい雰囲気で、“この2人の素顔はこうだったんだ!”というのが知れると思います」と呼び掛けた。