若月佑美主演『セレブ男子は手に負えません』松崎智宏Pインタビュー「全員で作り上げた結末に注目して」
『セレブ男子は手に負えません』はWEBTOONとの連動で、漫画連載とともに物語が展開する新感覚のドラマ。ある大事件から立ち直るため“二度と恋はしない”と誓ったヒロインが、ひょんなことから誰もがうらやむセレブ男子たちと高級ペントハウスで共同生活をはじめ、恋模様を繰り広げるシンデレラストーリーだ。 【写真】ヒロイン・百瀬ひかる役を演じる若月佑美 そんなヒロイン・百瀬ひかる役を地上波連ドラ初主演となる若月佑美が演じ、個性あふれるセレブ男子役を鈴木康介、本田響矢、井手上漠、中尾暢樹という若手実力派俳優陣が体現している。 ついに今夜迎える最終回を前に、TV LIFE webでは松崎智宏Pにインタビューを敢行。本作の企画の経緯やお薦めの楽しみ方、キャスティング秘話や撮影時のエピソード、最終話の見どころなどを聞きました。
◆まず、今回WEBTOONとの連動という形でドラマを展開しようと思った理由は? 本作はドラマだけではなくマルチに展開していきたいという思いがあり、ストーリーコンテンツであれば可能性が広がるのでは、というところから企画が始まりました。そこからグループ会社のDLEとともに、ドラマと漫画で連動する作品の実現に至りました。 ◆そこから、なぜジャンルをラブコメにしようと考えたのでしょうか。 WEBTOONでは不倫ものやサスペンス、内容も過激なものというのが人気ジャンルになりがちですが、私たちとしてはそこに一石を投じたいと思いました。そんな中、王道のラブストーリーって最近あまり深夜枠ではやっていないよね、というところで、胸がときめくようなラブコメ作品を作ろうと。僕自身、今までドラマ制作に携わってきた中でこういう王道ラブコメ作品はやったことがなかったのですが、求められているジャンルだと感じていますし、僕自身も純粋に楽しみでした。社内外から期待のかかった作品だということも感じていましたし、あらためて気合いが入ったことを覚えています。 ◆その中でさらに推していきたいと思っていた要素は? セレブ男子たちに翻弄されるヒロイン像です。この作品のメインターゲットとしてとらえていたのは、ドラマ好きな女性層。若月佑美さん演じるひかるに向けて、セレブ男子たちがどんなアプローチをしていくか、どうすればそれに一緒にドキドキしてもらえるか、というところは大切に練り上げた部分です。そして、そんなセレブ男子たちに対してひかるがどんな反応を見せるのか、ひかるから選ばれるようなアプローチを誰が仕掛けるのか…というのを最後まで楽しんでいただけたらいいな、と思っていました。 ◆ドラマとWEBTOON、お薦めの楽しみ方は? 入り口は、どちらからでも楽しめる作品になっています。例えば、先にドラマを観てからWEBTOONを読んでいただくと、“実はこんなところまでセレブだったんだ!?”と漫画だからこそ表現できるとんでもないセレブ感みたいなものをドラマ以上に感じていただけるかなと。漫画だからこそ、純粋に面白く受け止められるエピソードも出てきます。実はこんな裏設定があったんだ、という新発見もたくさん登場するので、ぜひ交互に見返していただけたらうれしいです。 ◆松崎Pが主人公・ひかるに感じる魅力は? ひかるはもうみんな好きになっちゃいますよね(笑)。全部受け入れてくれて、何でも話を聞いてもらえそうで、つい話しかけに行きたくなるような。そのうえで、自然と人を惹きつける魅力がある。女性に対して不信感やトラウマを抱くセレブ男子たちにとっても、“あなたのことを受け入れています”というのを示してくれる存在を若月さんが見事に演じてくれました。 ◆これまでで印象深く残っているシーンは? ペントハウスを出て行ったひかるをシオン(鈴木)が迎えに行き、マフラーをかけてあげたところです(8話)。誰がひかるを迎えに行き、誰のどのひと言でペントハウスへと戻ることを決意したのか…というのは、脚本を作る段階からクライマックスに向けてキーとなる大事なシーンにしたくて。脚本の岡田(真理)さんや監督とも相談しながら、かなり考えて作り上げたシーンのひとつです。 ◆本作は食事のシーンも大切に描かれていますが、撮影はいかがでしたか? もう、ただただ大変でした(笑)。これまでひかるは毎話1品ずつ料理を作ってきましたが、それが“セレブ男子4人のわがままに応えられうる料理であること”というのがとても難しくて。1人1品ずつ作り、4品出すという手もあったのですが、やはり1品に全てのわがままが詰まっているというのがいいじゃないですか。なので、フードコーディネーターさんにも大いにお力添えを頂き、どんな料理であればそれぞれのわがままに応えられるのか、そこでひかるがどう説明するのか、というのは監督を筆頭にギリギリまでみんなで考えていました。
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