「彼は父親じゃない」NBA史に残る“悪童”ロッドマンの娘が胸中を告白。幼少期の苦労話も「1日24時間、1週間ずっとパーティー」「手当たり次第に女を連れてくる」<DUNKSHOOT>
NBA史上屈指のリバウンド王であったと同時に、稀代の悪童としても知られたデニス・ロッドマン(元シカゴ・ブルズほか)。サッカーの女子アメリカ代表として活躍する娘のトリニティ・ロッドマンが、父親への複雑な胸中を明かしている。 【動画】伝説のリバウンド王!デニス・ロッドマンの『Legend Story』 父のロッドマンは現役時代、デトロイト・ピストンズ、サンアントニオ・スパーズ、ブルズ、ロサンゼルス・レイカーズ、ダラス・マーベリックスでプレー。ピストンズで1989、90年にリーグ2連覇、ブルズではマイケル・ジョーダン&スコッティ・ピッペンとともに1996~98年の3連覇に貢献した。 2度の最優秀守備選手賞受賞を筆頭に、オールディフェンシブ1stチーム選出7回、7年連続リバウンド王、NBA75周年記念チーム選出、2011年にはバスケットボール殿堂入りも果たしている。一方で、プライベートでは数え切れないほどの逮捕歴や、マドンナとの交際、プロレス参戦、引退後も北朝鮮訪問など数々の破天荒ぶりを見せた。 そのレジェンドの娘で、サッカー女子アメリカ代表の一員でもあるトリニティ・ロッドマンが、ポッドキャスト『Call Her Daddy』で父親について言及。日本代表と激闘を繰り広げたパリ五輪の準々決勝で決勝ゴールを決めた22歳は、「彼は父親じゃない」と胸中を打ち明けた。 「血のつながりはあるかもしれないけど、それ以外は何もない。ネガティブなことは言いたくないけど、もっと現実的にならないといけない。彼の声を聞くのは苦痛」 ロッドマンとトリニティの母親であるミシェル・モイヤーが出会ったのは1999年。2人はトリニティが生まれた翌年の03年に結婚したものの、モイヤーが04年に離婚を申請し、和解の期間を経て12年に離婚が成立した。トリニティは一時、車上生活を強いられたことも振り返っている。 「(フォード)エクスペディションを所有していたから、しばらくそこに住む形になった。(父親と)一緒に住もうとしたけど、彼は1日24時間、1週間ずっとパーティーをしていて、手当たり次第に女を連れてくる。母はそれを望まなかったけど、それに対処できる強い人だった。離婚前、父は金銭面で支援してくれていた。実際に母にお金を渡していたから、私たちは少しの間、まともな生活を送ることができた。でも離婚後は『勝手にしろ』という感じになった」 トリニティは父を「アル中(アルコール中毒)」と表現し、「言いたくないけど、『もういいや』って感じ。本当のことだから」と吐露。「極めて自己中心的な人間」「すべてが自分中心に回っている」と付け加えた一方で、「父は母の次に誰かを愛したことはないと、今でも信じている」と、娘としての一面も覗かせていた。 構成●ダンクシュート編集部
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