災害時に役立つカセットボンベ、使用期限があるって知ってた? 覚えておきたい安全な使い方
鍋物やアウトドアで活躍するカセットコンロ。防災の備品として持っている家庭も多いと思いますが、正しく使っていますか? 何となく使っている方も、使い方や注意事項を再確認してみてください。 【画像】子供だけで留守番中、大地震発生!! 生死を分ける「8秒間」の“3つの行動”とは ========== こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。 冬のお鍋などで活躍するカセットコンロ。ガスが止まってしまったときにガスコンロ代わりにもなるので、防災用品として常備している家庭も多いと思います。 しかし、子どもが小さいと火が危ないので、卓上に出す機会がなくなっている方もいるのでは? 何を隠そう、我が家がそうでした。結婚したときから1台あるにはあったのですが、子どもが生まれてからはずっと奥にしまわれたまま。防災の備えとか備蓄とかを耳にするたびに、チラッと思い出してはいましたが、ずっとしまいっぱなしになっていたのです。 アウトドアに勤しむようになった長男が、カセットコンロを使いたいと奥から取り出してきたのですが、なんと火がつかず……。そのときに初めて使用期限というものがあることを知りました。 そこで、何かあったときのための備蓄品として、新しくカセットコンロとカセットボンベを購入。改めて、安全な使い方や活用方法について再確認! いざというときに迷わず使えるよう参考にしてみてください。 ■カセットコンロの取り扱い方法 キッチンにあるコンロとは違い、カセットコンロは移動して好きな場所で使うことが可能。屋外や卓上で手軽に加熱調理ができるようになります。ライフラインが使えない状況になったとしても、これがあればいつも食べているような、温かい料理を作ることができるようになります。 カセットコンロは必ず指定のカセットボンベを使用するようにします。製品によって多少違いがあるので、指定のものかどうか確認してから購入するようにしましょう。 カセットボンベは正しく取りつけないと、ガス漏れの危険があります。安全に使えるよう設計されているので、怖がる必要はありませんが、使用前に取りつけ方をしっかり確認してください。 ・カセットボンベの取りつけ方 ① カセットコンロのボンベのカバーを開ける。 ② つまみを「消」の位置に合わせる。 ③ カセットボンベのキャップを外す。 ④ カセットコンロの凸部分に、カセットボンベの切込みの凹部分を合わせて置く。 ⑤ 水平にスライドして押し、しっかりと装着する。 ※装着が甘く、隙間ができたままになったりするとガス漏れすることがあるので注意。 ・点火の仕方 カセットボンベの装着ができたら点火です。まずはつまみを「点火」の位置まで回し、カチッと音がして火がついたことを確認します。その後でつまみを回して火力の調整をしましょう。火を止めるときは「消」の位置までつまみを回します。 弱火にするとわずかな風で炎が消えやすくなります。屋外では特に、ちゃんと火がついているか、ときどき確認しながら使うようにしましょう。 ・片づけ方法 使用後は火を止め、カセットコンロとカセットボンベが冷めてから片づけます。使用後は必ずカセットボンベを外し、キャップをつけて保管。使用中のカセットボンベがわかるよう目印をつけておくとわかりやすいです。 汚れや水気はサビの原因になるため、カセットコンロは汚れや水気もしっかり拭き取っておきます。バーナーが目詰まりしていたら、ブラシなどを使って詰まりを取ります。 ・活用方法 カセットコンロの魅力は、キッチンのガスコンロとほぼ同じように使えること。フライパンや鍋があれば炒めたり、煮たり、焼いたりできます。揚げたり蒸したりも可能です。 活用方法が広がるプレートも豊富に販売されていて、コンロの上にセットするだけでさまざまな料理が楽しめるようになります。 ■カセットコンロを使うときの注意事項 気軽に使えるものの、なんといってもガスを扱うので安全面は常に意識して、危険な使い方はしないでください。 【使用不可の場所】 ・狭い場所や換気の悪い場所(車、テントなど) ・乗り物や不安定な場所 ・強風が当たる場所 ・火気の近くや熱気の当たる場所(ストーブ、ほかのガスコンロ、IH調理器など) ・燃えやすいものの近く(ヘアスプレー、灯油、壁、家電、家具、カーテンや紙など) ・熱に弱いものの上(絨毯、カーペット、テーブルクロス、新聞紙など) ※酸素不足、一酸化炭素中毒になるような使い方は避けるように。 ※引火する危険を常に意識して防ぐようにしましょう。 ※屋内で使用するときは換気扇をまわすか、定期的に換気してください。 【使用中のNG】 ・鍋やフライパンなどの空焚き ・カセットコンロを2台並べての使用 ・ボンベカバーを覆うような鍋やフライパン、鉄板の使用 ・火をつけたままの移動 ・近くで引火するようなものを使用 ・セラミック・石版・陶器などの蓄熱で調理する器具の使用 ・重すぎる調理器具の使用 ‣炭の火おこしなど調理以外の使用 ※カセットボンベに熱がこもるような加熱の仕方は、爆発の恐れがあるので絶対にしないようにしましょう。 【使用後・保管】 ・使用後は必ずカセットボンベを外して保管。ボンベのキャップは必ずつける ・片づけやお手入れは冷めてから ・直射日光・高温多湿になる場所を避けて保管(40℃以下の湿気の少ない場所が◎) ・強い衝撃を与えたり、重いものを上に乗せて保管しない。 ・ガスは使い切ってから廃棄。 【使用期限目安】 使用期限は、カセットコンロは約10年、カセットボンベは約7年となっています。これはガス漏れを防ぐために使用しているゴムが劣化するため。サビによる劣化の心配もあります。 どちらも製品に表示されているのでチェックし、使用期限を超えてしまったものは使わないようにしてください。使用せずに保管したままになっているものでも経年劣化はするので、カセットボンベは使用期限内に使い切るようにしましょう。 (文:よんぴよまま)