【ライドシェア】福岡でも5月以降「福岡交通圏」が運用エリアに 準備進めるタクシー会社 課題は
タクシー業界からは消極的な声が上がる中、準備を進めるタクシー会社もあります。 ■双葉交通・豊島明弘常務 「弊社としても、ライドシェアに関して行う方向で考えています。」 福岡市のタクシー会社、双葉交通は、半年間で新たに16人の乗務員を採用するなど、タクシー運転手の確保にも積極的です。しかし、それでも不足分を補えないことから、ライドシェア導入を決めました。 ■豊島常務 「ライドシェアはタクシーが不足している時間帯や地域によってということになるので、足りない部分を補完していく観点で必要ではないか。」 懸念されるのが安全対策で、タクシー運転手と同じように教育することも考えています。 ■豊島常務 「パート・アルバイトとしての雇用を考えています。タクシー会社管理となっていて、安心安全な運転手を送り出さないといけない。2種免許を持っていないとしても、会社でできる教育・教習をしっかり行った上で、市場に送り出したい。」 豊島さんによりますと、福岡交通圏のタクシー会社のうち、ほかにも数十社がライドシェアの導入に積極的だということです。 一方、福岡市の高島市長は、導入のためにはさらなる規制緩和や具体的なルールづくりが必要だと話します。 ■高島市長 「万が一の時の補償をどうするのか、現在のタクシー会社との共存はどうするのか。地方に任せるのではなくて、タクシー会社のやる気に任せるという投げっぱなしではなくて。まさにそれを国の方で考えていくと思うので、注視したい。」 日本版ライドシェアはタクシー業界の人手不足を解決するのか。今後の動きに注目です。
改めて「日本版ライドシェア」について、利用する方法や運賃などについて確認します。 まず、配車の依頼はアプリで行います。乗車する場所と目的地を入力すると乗車前に運賃が決まります。支払いはキャッシュレスが原則です。その運賃ですが、タクシーに乗る場合と同じ料金です。 もし事故が起きたら、その責任は運転手ではなくタクシー会社が負います。運転手の教育や勤務などの管理もタクシー会社が担います。