「石油ファンヒーター」と「薪ストーブ」では、「40年」でかかる費用はどれだけ違いますか? 高い買い物になるので、しっかり比較したいです。
エアコンは冷房としても使えることから利用者は多いですが、暖房としては苦手という人もいるでしょう。そもそも、寒冷地だとエアコンでは十分暖まらない場合もあります。しかし、費用がかかり過ぎるのも考えものです。 今回は、石油ファンヒーターと薪ストーブでは40年でどれくらい費用に差が出るのか検証してみます。地域によって使用時期は異なりますが、今回は10~3月までの半年間使うと仮定して試算していきます。 ▼「エアコン」の電気代と、灯油ストーブの「灯油代」は1ヶ月でいくらかかる? それぞれの費用を試算
石油ファンヒーターを半年間使用した場合の費用
はじめに、石油ファンヒーターの費用を試算してみましょう。石油ファンヒーターにかかるのは電気代と灯油代です。なお、電気代や灯油の使用量はCORONAが公開している製品情報をもとにしています。目安暖房面積19畳(コンクリートの場合は26畳)対応の機種を1日10時間使う場合で、1ヶ月は30日で統一します。 ・半年間使用した場合の電気代 石油ファンヒーターは、点火までの間は電気を使います。そのため、電気代自体はわずかしかかかりません。1シーズンにかかる電気代は、白熱電球だと3750円です。LED電球だと450~775円となっているため、平均612円とします。 ・半年間使用した場合の灯油代 目安暖房面積19畳(コンクリートの場合は26畳)の機種で灯油を満タンにすると7.2L入ります。コロナのデータによると満タンにしたときの運転可能時間は13~93時間ほどですから、平均53時間で試算します。1時間あたりで使う灯油の量は「7.2L÷53時間」で、約0.14Lです。1日10時間で1ヶ月使うと42L、半年間で252Lの灯油が必要です。 経済産業省資源エネルギー庁の公式サイトを見ると、灯油1Lの店頭価格は平均116.6円というデータが出ています(2024年2月13日時点)。「252L×116.6円」で計算すると、半年間にかかる灯油代は2万9383.2円です。 電気代と合わせると、白熱電球の石油ファンヒーターは「3750円+2万9383.2円」で3万3133.2円、LED電球だと「612円+2万9383.2円」で、2万9995.2円が年間(1シーズン)かかります。