Adoさんらの作品発表を追い風に…「アナログ音源」レコードなど再生できるプレーヤーに再注目
中堅家電メーカーなどが、レコードやカセットテープを再生できるプレーヤーを販売している。若者が中心の「昭和レトロ」ブームや、人気アーティストが独特な音質に魅力を感じ、レコードなどアナログ音源で作品を発表していることが、再注目につながっている。
ライソン(大阪府東大阪市)が9月に発売した多機能レコードプレーヤーは、ステレオスピーカーを内蔵している。レコードに加えて、カセットやラジオの音声が聴ける。参考小売価格は税込み1万4800円。
ドウシシャ(大阪市)は4月、大型のCDステレオラジオカセット(税込み4万3780円)を自社販売サイトなどで売り出した。カセットやCD、ラジオを楽しめる。近距離無線通信「ブルートゥース」にも対応している。中古品販売大手のブックオフコーポレーションも11月3日、ポータブルレコードプレーヤー(同9878円)を一部店舗で数量限定で販売する。
日本レコード協会によると、2023年のレコードの生産金額は62億6700万円と、1989年以来34年ぶりに60億円を超えた。カセットは2億1200万円で、前年(6200万円)の3・4倍に伸びた。星野源さんやAdoさんら人気アーティストが、レコードやカセットでも作品を発表していることが、追い風となっている。