アルミ4~6月期対日プレミアム交渉、生産者61~72%高の145~155ドル提示
海外アルミ地金生産者と国内需要家・大手商社間による4~6月期積みアルミ対日プレミアム(割増金)契約交渉は、生産者が前四半期比61~72%高の145~155ドルを提示して始まった。需要家が生産者の希望に歩み寄ることになれば、3四半期ぶりに100ドル台となる。 国内需給の引き締まりが生産者の提示額に影響したとみられる。需給指標の一つである港湾在庫(横浜・名古屋・大阪の合計)は年明け後も30万トンを上回っている。しかし商社筋は「港湾在庫の数字に表れてはいないが、供給減の影響が映されている」と見解を述べた。 国内需要低迷に加え、他地域と比較して割安感のある対日プレミアムによって2023年のアルミ地金の輸入量は前年比26%減と大幅減となった。それにより需要家の保有する中間在庫の消費が進んだもよう。 また対日プレミアムが他地域と比較して安値だったことも反発の一因とみられる。 交渉の先行きについて、商社筋は「生産者と需要家も前四半期比で値上がりに向かうとの考えで臨んでいる。そのため例年通り月内にはまとまるのではないか。需要家がどれだけ歩み寄るかは今後次第だ」と述べた。