災害に備えて、竹と毛布で簡単に作れる担架について住民に説明する明治国際医療大の学生団員（南丹市八木町・八木中）

　多発する災害に備えて、京都府南丹市八木町の南地区の住民を対象に総合防災訓練があった。災害時の被災者の搬送方法や簡易担架づくりなどを学んだ。 　八木中でこのほどあり、約300人が集まった。消防南分団員30人らが訓練を手伝った。 　グラウンドでは、火災を想定し、煙を充満させたテントを体験したり、心肺蘇生措置を学んだりした。 　明治国際医療大（日吉町）の学生11人も団員としてボランティアで指導。竹と毛布で担架を作る方法を教え、倒壊した建物をバールや木材を使って動かす実演もした。 　救急救命学科2年の男子学生（20）は「子どもにはわかりやすく、大人にはより理解を深めていただくために専門的なことも交えて説明した」。 　担架を作った男性（71）は「身近なもので担架を作れることを初めて知った。もしもの時に役立てたい」と話した。