「若い世代が紙の新聞を読む姿はかえってエモい」 ゆうちゃみさんが語る新聞の魅力とは
―情報収集には、新聞だけじゃなくインターネットも使っているのでは。 もちろんSNS(交流サイト)やネットメディアの記事も見るけど「これホンマなん?」っていうのが結構ある。「バズる(広く話題が拡散される)」ことを狙って見出しと内容が全然違うことも多い。例えば、良い内容の記事なのに、目を引くようにネガティブな見出しが付いていたり。私はそういうのはあまり好きじゃないし、若い子がちゃんと記事の善しあしを見極められるのかすごく心配。 その点、新聞の記事は信頼性が高い。だから新聞は「バズる」ことにあまりとらわれないでほしい。少し難しくてもきちんとした情報が詰まっている方が新聞らしくて私は好き。 ―とは言え、最近の若者はあまり新聞を読んでくれません。 そうですね、紙で読むのは敷居が高い。まずはインターネットを入り口にしてもらうといいんじゃないかな。デジタル版ならスマートフォンで、電車での移動中にも読めるから。それと、私は記事を読む時、紙でもネットでも写真から見ちゃう。写真はやっぱり目を引くので、たくさんある方がより読もうかなという気になる。 でも、紙には紙の魅力もある。紙の新聞ってちょっとレトロな“昭和”のイメージだけれど、若い世代が広げて読む姿はかえってエモい。読んでるの見たら「カワイイ」と思うよ。 ―これからどんな仕事をしていきたい。 情報番組のMC(司会)。今のニュース番組はどうしても硬い部分が多いので、もっと分かりやすく伝えたい。例えば、私みたいなギャルが天気予報をやってみたら絶対面白い。「今日は晴れやから日傘持って行きや、日焼けするで」「湿度が高いから巻き髪取れるで」みたいな。一つぐらいそういうのがあってもいい。 ―山陽新聞のエリア、岡山県のイメージは。 今年、仕事で(倉敷市の)児島に行ったけど、地元の人が優しくてめちゃくちゃ面白かった。岡山は桃太郎ときび団子のイメージ。次はおいしいお店や観光地を回って、もっと岡山を知りたいな。 【ゆうちゃみさんの略歴】2001年生まれ。大阪府出身。ファッション誌「egg」などで専属モデルを務めた。「令和の白ギャル」と呼ばれ、テレビのバラエティー番組や情報番組、CM、雑誌などで活躍。同世代のファンが多く、SNSの総フォロワーは延べ160万人。24年9月に写真集「ちゃみSummer」(講談社)を発売。 ◇ この記事は、新聞週間に合わせて、日本新聞協会と山陽新聞社をはじめとする加盟社が企画しました。