【精神科医が教える】「いつも誰かに振り回される人」「自分らしさを通せる人」の決定的な違い
誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになります! ● 他人の意見をどうとらえる? 自分が何かをしているときや発言をしたとき、周囲から意見をもらうことがありますよね。 そのなかには、スルーしてもいいような意見もありますが、ありがたい意見もあります。 ただし、そのありがたい意見ですら、すべてを受け止める必要はないのです。 ● 何も決められなくなる 人が意見を述べるとき、どうしても自分の価値観や状況を反映してしまいます。どんなに妥当であったとしても、その意見が全員にとって正しいわけではないということです。 たとえば、Aさんにとって「これは正しい」と感じる意見が、Bさんにとって「変だな」と感じることがあります。それぞれの人の価値観や状況によって、何が正しいか、何が最適かは変わってくるのです。 Aさん、Bさん、Cさんといろんな人の意見を聞いたとしても、全員にとってベストな答えを見つけようとすると、それこそ何も決められなくなってしまいます。 ● カレーに例えてみると 料理に例えてみると、カレーをつくるときに「ちょっと辛い」と感じる人もいれば、その辛さが「ちょうどいい」と感じる人もいるでしょう。 「もっと甘口がいい」という人もいれば、逆に「激辛がいい」という人がいるかもしれません。 Aさんはマイルドなカレーを好み、Bさんはほどよい辛さがいい、Cさんは激辛を求めるとします。これらすべての要望を1つのカレーにまとめることはできません。 ● 結局、重要なことは 最終的にどうするかは、結局のところ自分自身の判断です。Aさん、Bさん、Cさんが、それぞれ納得のいく意見を述べてくれたとしても、それをすべて反映させる必要はありません。 自分自身の意志を大事にしながら、参考にする部分だけとり入れればいいのです。正しい意見だからといってすべてをとり入れてしまうと、結局は自分の個性が失われてしまいます。 重要なのは、自分でどうしたいかをしっかりと納得して決めること。意見はありがたく受けとりつつも、自分の目指す方向性や価値観に合ったものを選ぶことが大切です。 ● 自分の道をしっかりと 進むためのカギ 特に、人の意見を聞きすぎてしまうお人好しなタイプは、これを意識しておかないと、気づけば自分が何をしたかったのか、見失ってしまうことがあります。 だからこそ、正しい意見だと思っても、それをすべて受け入れる必要はないということを覚えておいてください。それが自分の道をしっかりと進むためのカギになるのです。 ※本稿は『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。
精神科医 Tomy