マンゴーのシーズン到来 徳之島天城町で出発式 収量は天候影響し減産見込む
鹿児島県徳之島の天城町熱帯果樹生産組合(作山和久組合長)が主催するマンゴー出発式が16日、同町西阿木名の果樹園であった。同組合によると2024年産は2~3月にかけての気温の乱高下の影響で、収量は昨年より14トン減の12トンまで減る見通し。式には関係者約40人が出席し、収穫シーズンの到来を祝いつつ来期の豊作を期待した。 天城町では1985年からマンゴー栽培がスタート。約50戸が生産し、栽培面積は5・1ヘクタール。うち同組合の生産者は31戸で、栽培面積は約3・8ヘクタール。 天城町のマンゴーはふるさと納税の返礼品として人気だが、昨年は台風の影響で出荷が約2週間ストップした。来賓の森田弘光町長は「今年は奄振事業を活用して急速冷凍機の導入を要望している」と対策について説明し、「マンゴーを楽しみにしている全国の人の期待に応えられるように頑張って」と生産者を激励した。 会場となった果樹園を経営しているのはマンゴー栽培歴9年の芝田徳助さん(60)。現在、約100株を育てている芝田さんは「6月の大雨の影響が心配だったが糖度や見た目も申し分なく、収量も例年並み。今年もおいしいマンゴーを届けられそう」と出来栄えに自信を込めた。 町のふるさと納税で町産マンゴーの昨年度の実績は、申し込み477件で寄付総額は628万円。今年度は既に174件の申し込みがあるという。 同組合によると今期は梅雨明け後の好天続きで登熟が早まったため、町全体で収穫は6割ほどまで進んでおり、既に出荷のピークを迎えているという。