紫式部は「石山詣」で源氏物語を着想? たらればさん号泣、枕草子のシーンが大河ドラマに登場
紫式部を主人公とした大河ドラマ「光る君へ」ですが、最近の放送回では、枕草子の作者・清少納言が定子さまに出仕するシーンがあり、清少納言ファンを喜ばせました。平安時代の文学や日記の魅力について、編集者のたらればさんと語り合います。(withnews編集部・水野梓) 【画像】「光る君へ」たらればさんの長文つぶやき 1年「情緒がもつのか…」
「寿命が延びた!」たらればさん歓喜
水野:ついに第15回「おごれる者たち」では、定子さま(高畑充希さん)のもとにききょう(ファーストサマーウイカさん)が出仕し、「そなたを清少納言とする」と名づけました。たらればさん、情緒は大丈夫でしたか…! たらればさん:うわーーーーーーーん!!!!(号泣) 寿命が!! 延びましたーー!!!!!!!!!! 水野:(笑) 同じ回ではまひろ(吉高由里子さん)が、さわ(野村麻純さん)との「石山詣(いしやまもうで)」をしましたね。 平安時代、貴族による石山詣は人気で、女性文学者も数多く訪れ、作品に書きとめているそうです。「蜻蛉日記」にも、明け方に京都を発って逢坂の関を越え、打出浜から船に乗り、石山寺に着いたのは夕方だったと記されています。紫式部が「源氏物語」を着想したのも、この石山詣のときとされているそうですね。 たらればさん:(ちょっと情緒を整えるために深呼吸を……)ええと、まず石山寺(現・滋賀県大津市)には、「紫式部がここに逗留中に、琵琶湖の湖面に映る月を眺めていて、『源氏物語』の着想を得て〝今宵は十五夜なりけり〟という『須磨』の書き出しを思いついた」という伝承があります。 実際に「源氏物語」がどこでどんな契機で書き起こされたは分かりませんが、まひろが「蜻蛉日記」の作者である道綱母・寧子(財前直見さん)と出会って語り合い、寧子が「わたしは日記を書くことで、己の悲しみを救いました」と言ったセリフ、よかったですね。 紫式部と藤原道綱母が対面で(しかも石山寺で)会ったことがある、という史料はない(と思います)が、道綱母と「蜻蛉日記」が「源氏物語」創作のきっかけのひとつになった、というエピソードはすごくいいなあと思います。 水野:まだドラマでは清少納言と定子さまとのやりとりが続きそうですね。 たらればさん:次回の第16回「華の影」も情緒がもたなさそうです…。「枕草子」の名シーン「香炉峰の雪」が出てくるようで…。 水野:たらればさんのつぶやきを楽しみにしつつ、見ていきます!