鳥の襲来で試合中断珍事に驚くなかれ海外では蜂の大群やリスの妨害も
仙台のKoboパーク宮城で30日に行われた楽天―西武戦で鳥の大群が外野付近に襲来して居座って雨天もあり試合再開が58分間、遅れるという珍事が起きた。笛や花火、ドローンを使い、最後は照明を落とす手段などで必死に追い払って試合の再開にこぎつけた。昨年は、ヤフオクドームの開幕シリーズで、どこからか紛れこんだハトがグラウンドに舞い降りて試合を中断させたこともあったが、メジャーリーグでは、過去に鳥の襲来だけでなく様々な生物の乱入や、自然の脅威によって、試合が中断する珍事が発生している。 今年の3月には、ピオリアで開催されたパドレス-ロッキーズのオープン戦で、9回にハチの大群が選手を急襲する事件があった。刺されることを避けるため、フィールドにいた選手たちが一斉にグラウンド上に伏せた。選手と観客の安全を守るために、試合は一時中断。全身防護服を着た係員が駆除に奔走して、何とか試合再開にこぎつけた。 メジャーの球場では、ハチの大群に襲われることは多々起きていて、2012年5月のデンバーでのダイヤモンドバックス戦でも、ハチの群れによって試合が一時中断。2013年9月には、エンゼルスの本拠地球場で行われたマリナーズ戦の途中にライトからレフトにかけてハチの群れが移動し、23分間、試合が中断されている。 2007年のプレーオフ、ア・リーグ地区シリーズのインディアンス-ヤンキース戦では、ヤンキースのリリーフ投手、チェンバレンが大量の虫の襲来に悩まれた。顔の付近に大量の虫が飛びまわり、集中力が途切れたのか、チェンバレンはこの試合で大乱調だった。 ジャイアンツの本拠地AT&Tパークでは、試合を中断する騒ぎにはなっていないが、2011年頃に、カモメの群れに悩まされていた。カモメの大群は観客の食べこぼしを目当てに球場にやってきた。球場がオープンしたころは試合終了を待って、カモメは餌にありつこうと襲来してきたが、近年では試合中であっても、観客の食べこぼしを狙う強者が登場しているという。ジャイアンツではカモメ襲来の防止対策として、訓練したハヤブサやタカなどを球場付近で飛ばすことまで検討したという。