シネマ歌舞伎『ぢいさんばあさん』中井美穂らの絶賛コメントが到着
歌舞伎を映画館で楽しむ映像コンテンツ「シネマ歌舞伎」の新作『ぢいさんばあさん』が、2025年1月3日(金) より公開される。このたび本作を鑑賞したフリーアナウンサーの中井美穂、詩人の伊藤比呂美、漫画家の新挑限(読み:あらいどかぎり)からコメントが到着した。 【全ての写真】シネマ歌舞伎『ぢいさんばあさん』の場面カット 森鷗外の原作小説を、宇野信夫が歌舞伎舞台化した本作は、幸せに暮らすおしどり夫婦が、ある事件をきっかけに37年もの間離れ離れになり、再会するまでが描かれる。おしどり夫婦を演じるのは、片岡仁左衛門と坂東玉三郎で、初々しい若夫婦と37年後の老夫婦姿を、時に愛嬌たっぷりに、時にしみじみと、息ぴったりに演じ分ける。 古典芸能に精通し、読売演劇大賞の選考委員も務める中井は、仁左衛門と玉三郎を「これまでもたくさんの作品に共演され、共に長い時間を歩んでこられた唯一無二のゴールデンコンビ」とたたえ、「おふたりの間にしか生まれない空気がシネマとして永遠に残る、こんなうれしいことはありません。同時代に生きておふたりの舞台を見ることができる幸せを噛み締めています」とコメントした。 鷗外に関する著書も多数執筆している伊藤は「森鷗外、一世一代のラブストーリーが、こんなにも情の深い、とろりとした舞台になった。若くない、そばにいない。それでこその愛がある。エロスがある」とコメント。本作と同じく、時の流れと夫婦の情愛を描いた漫画『じいさんばあさん若返る』を執筆した新挑は「一つひとつの所作や静寂が時の重さを感じさせる演者さんたちの演技とシネマ歌舞伎ならではの演出力に圧倒されるばかりでした。歌舞伎であり、映画であり、ひとつの人生。温故知新の体験、ありがとうございました」と絶賛のコメントを寄せた。 また本作の公開を記念して、歌舞伎公演のチケットを提示で鑑賞料金が割引となるキャンペーンの実施が決定。指定の映画館で2025年1月の歌舞伎座・大阪松竹座の歌舞伎公演のチケットを提示すると、通常料金から300円引きで『ぢいさんばあさん』を鑑賞できる。 ■中井美穂 コメント全文 仁左衛門さんと玉三郎さんおふたりの歩んでいらした道のりがお話と重なって見えてくるようです。 これまでもたくさんの作品に共演され、共に長い時間を歩んでこられた唯一無二のゴールデンコンビ。 おふたりの間にしか生まれない空気がシネマとして永遠に残る、こんなうれしいことはありません。 同時代に生きておふたりの舞台を見ることができる幸せを噛み締めています。 ■伊藤比呂美 コメント全文 森鷗外、一世一代のラブストーリーが、こんなにも情の深い、とろりとした舞台になった。 若くない、そばにいない。 それでこその愛がある。エロスがある。 こう老いたい。 ■新挑限 コメント全文 「終わってみると、心が若返っていた」 残酷な時間の流れを背負う老夫婦は、誰よりも愛嬌があり、若々しかった。 一つひとつの所作や静寂が時の重さを感じさせる演者さんたちの演技とシネマ歌舞伎ならではの演出力に圧倒されるばかりでした。 歌舞伎であり、映画であり、ひとつの人生。 温故知新の体験、ありがとうございました! <作品情報> シネマ歌舞伎『ぢいさんばあさん』 2025年1月3日(金) 公開 原作:森鷗外 作・演出:宇野信夫 【出演】 片岡仁左衛門、坂東玉三郎、中村芝翫、片岡孝太郎、坂東秀調、市川齊入、片岡市蔵、大谷桂三、中村鴈治郎、中村勘三郎ほか (平成22年2月歌舞伎座公演) (C)松竹株式会社