「時限爆弾は特定の地域は絞られている」と専門家 処理費用は2千万超え 不発弾処理の専門部隊での訓練に密着
■関西では大阪に不発弾が特に多い
昼夜問わず、年間で200件もの通報を受けるという処理隊。 関西で不発弾が特に多いのは大阪で、過去30年で24回もの不発弾の安全化作業が行われてきた。 背景にあるのは、戦時中の大阪大空襲だ。 過去、大阪市で不発弾が見つかったのは、当時、兵器工場があった大阪城付近に集中している。 陸上自衛隊第103不発弾処理隊 武内優幸2等陸尉:重要な交通インフラの橋などについては当然目標にもなりましたし、そこからまた爆弾が発見される可能性は大いにある。
■『時限式』の不発弾が埋まる地域は、九州・沖縄・関東の一部に絞られているという
同じような事態は起こりえるのか? 不発弾の探査などを行う会社に聞くと…。 戦時中から地中に潜み続ける不発弾は、宮崎空港と同じように爆発する危険性があるのか? 取材を続けると意外なことがわかってきた。 日本物理探鑛・田中剛さん:自然に爆発する地域というのがある程度特定の地域に絞られていて、九州地方、沖縄地方、あと関東の一部、実は(宮崎のように)自然爆発した地域と似たようなところに落とされた信管は、いわゆる『時限爆弾』といわれるやつで、長い時間がたった後に爆発するという仕組みの信管。 『時限式』の不発弾が埋まる地域のほうが、爆発のリスクが高いのではないか、と指摘した。 日本物理探鑛・田中剛さん:(時限式)信管の機能が非常に特殊で、ちょっとの振動でも爆発すろという状態になっていたのかもしれない。 はるか地下に、ひっそりと埋まる不発弾。 今後、大惨事を招く事態は、本当に起きないのか。 (関西テレビ「newsランナー」2024年10月14日)
関西テレビ