JR下地駅の新駅舎、横を名鉄の列車が通過!? 共用区間の歴史を探る
一方、名鉄名古屋本線は1時間あたり片道最大6本の乗入れと決められており、快速特急・特急・急行がそれぞれ2本ずつ豊橋駅を発着する。普通は手前の伊奈駅で折り返す。おもに快速特急は新鵜沼行、特急は名鉄岐阜行、急行は名鉄一宮行として運転されるが、朝夕については複数パターンが存在する。いずれも名鉄名古屋駅まで乗換えなしで行けるが、豊橋駅23時41分発の最終列車(鳴海行の急行)のみ名鉄名古屋駅まで行かないので、遅い時間に豊橋駅から名鉄名古屋方面を利用する場合は注意すべきだろう。 下地駅の新駅舎をきっかけに、JR飯田線と名鉄名古屋本線が線路を共用する理由を探っていくと、飯田線が国有化されておらず、名古屋本線も東西で接続していなかった(現在の名鉄名古屋駅から神宮前駅までの区間は1944年開通)時代までさかのぼり、当時の経緯から、いまもJR東海と名古屋鉄道の両社が線路を共有するに至ったことがわかった。豊橋駅の改札口もJR東海と名鉄で共通しているため、現地を訪れてわからないことがあれば、両社の駅員に尋ねてみたほうが良いかもしれない。
若林健矢