【ハイライト動画あり】クボタスピアーズ船橋・東京ベイ、18点差をひっくり返す金曜夜の大逆転劇
するとスピアーズは34分、SO岸岡が「50-22」のキックを決めて、相手陣奥でチャンスをつかみ、モールを押し込むと、イーグルスは反則の繰り返しにより、FLコーバス・ファンダイクがシンビン(10分間の途中退場)となる。37分、スピアーズが再びモールを押し込み、最後はHO江良が前節に続いて右中間にトライを挙げて、FB島田がゴールを決めて4点差に迫った。
残り2分あまり、相手のキックオフからスピアーズはボールを継続し、アドバンテージをもらった後、SO岸岡は自らキックして、そのボールをキャッチするとランで大きくゲイン。最後は右に展開し、FB島田、HO江良、WTB根塚とつないで右隅にトライを挙げて逆転。時間を使って難しい角度のゴールをFB島田が沈めて、29-26でノーサイドを迎えた。
POM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)は18点差をひっくり返したスピアーズからSO岸岡が選出。「順位を考えると落とせない試合だった。展開的にはかなり厳しかったが、最後、何とかしなければと強気にキックとランをした。それがチームの勝利につながったのはすごくうれしいし、それを評価していただいてのPOMだったと思うので非常に光栄」とホッとした表情を見せた。
7点差以内で勝ち点1を得たが、ホストで逆転負けを喫したイーグルスの沢木監督は「残念な結果でショックだが、現実を受け止めて次に切り替えてやっていかないといけない。今日の敗因は、(後半30分前後に)3本あったゴール前のラインアウトから1本でもトライできれば勝てた。しっかり、最後まで勝ちきれる強さをもう一度準備していきたい」と話した。
キャプテンのCTB梶村は「本当に残念で、ほとんどの時間をコントロールできたと思うが、勝負どころで取れなかったのが結果につながった。次節は大きな試合があるので、相手どうこうよりも、もう一度自分たちのスタンダードでどれくらいプレーできるか。ゲームのプレッシャーの中でパフォーマンス発揮できる選手はまだ少ないので、その強度の中で発揮できるような準備をしていきたい」と前を向いた。