松本城、感謝の気持ちですす払い 天守や黒門など、新年へ準備
松本市の国宝松本城で28日、年末恒例のすす払いがあった。長さ4~7メートルのほうきで天守と黒門、太鼓門の軒下を払って、1年間にたまったほこりを取り除き、新年を迎える準備をした。 【写真】長いほうきで1年間のほこりやクモの巣を払った松本城のすす払い
市松本城管理課の職員や、日頃から城の手入れを担う松本地域シルバー人材センターのメンバーら17人が作業。同課の松岡由香課長は「1年が終わるのだなと思い、感慨深い。感謝の気持ちを込めて払いました」と話した。天守の入り口や黒門、太鼓門には、有志でつくる「松本古城会」などが作った長さ5・5~7・5メートルのしめ縄が飾られた。
今年の本丸庭園の入場者数は27日時点で98万2714人で、前年比約11%増。松岡課長によると、海外からの観光客も多かったという。天守や本丸庭園の今年の公開はこの日が最後。年明けは元日から1月3日、本丸庭園を無料開放する。