「ママ、これなに?」年金月25万円の元大学教授・享年75父の遺品整理で思い出した“実家の謎の地下階段”…恐る恐る降りた先に広がる〈まさかの光景〉。腰を抜かしてそそくさ帰宅した理由【FPが解説】
段ボールの中身
そこには大量の現金(4,372万円)が入っていたのです。Aさんは腰が抜けるほど驚き、とりあえずはいったんそのままに、その日はそそくさと自宅へ帰宅。その後数日間はドキドキと、「あのお金をどうしたものか? 見つけたことを黙っていようか?」と悪魔のささやきも聞こえてきました。しかし、よけいにモヤモヤした気持ちが増幅し、とうとう体調まで悪くなってきてしまいます。いろいろと悩んだAさんですが、最終的には尊敬していた父親に恥じない決断をすることに。 「父は真面目な人だったので、脱税などの目的で現金を保管していたのではない、と思います。土地や有価証券を売却したのも『自分は投資には向かない』、と判断したからではないでしょうか。銀行に預けてもほとんど利息もつきませんし、勧誘なども嫌っていましたから、この二十数年という期間になんとなく家に現金が貯まっていったのかもしれません。真面目な父が残してくれた大事なお金です。きちんと申告してよかったと思っています」Aさんは遺産整理を終えて晴れやかな表情をしていました。 川淵 ゆかり 川淵ゆかり事務所 代表
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