パドレス決定・松井裕樹、同期のドラ1組の現在地 移籍・トレード・戦力外など未経験は3人だけ
パドレスが、楽天からFAの松井 裕樹投手(桐光学園出身)と5年契約を結んだことを発表した。パドレスにはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)侍ジャパンで、チームメートだったダルビッシュ 有投手(東北高出身)も所属。MLBの舞台でも共闘することになった。 <2013年ドラフト1位指名選手> 桐光学園(神奈川)のエースだった松井は、2013年のドラフト会議で5球団から1位指名を受け、くじを引き当てた楽天に入団。今シーズンまでに501試合の登板で、236セーブを積み上げ、防御率2.40と見事な成績を残している。 松井と同じ2013年のドラフト1位は、どのような状況なのだろうか。 来シーズンも指名された球団でプレーするのは、広島・大瀬良 大地投手(長崎日大出身)、阪神・岩貞 祐太投手(必由館出身)、巨人・小林 誠司捕手(広陵出身)、そして石川 歩投手(滑川高出身/育成契約)の4人となっている。 今シーズンは石川が故障の影響で登板なし。小林も21試合の出場で打率.125と苦しいシーズンとなった。大瀬良も23試合の登板で、規定投球回には到達せず6勝11敗、防御率3.61と物足りない。一方、岩貞は左の中継ぎとしてフル回転。50試合に登板し24ホールド、防御率2.70と「アレ」に大きく貢献した。 ソフトバンク1位だった加治屋 蓮投手(宮崎・福島高出身)と、日本ハム1位だった渡邉 諒内野手(東海大甲府出身)の2人も、今シーズンは、岩貞とともに阪神のユニホームを着てプレーした。移籍3年目の加治屋は51試合に登板し16ホールド、防御率2.56と中継ぎを支えた。渡邉は59試合の出場で打率.177とシーズンでは苦しむも、日本シリーズ第1戦で「7番DH」としてスタメン出場し、先制打を放つ活躍を見せた。 西武1位だった森 友哉捕手(大阪桐蔭出身)は、昨シーズンオフにFA権を行使してオリックスに移籍。110試合の出場で打率.294、18本塁打と打撃力を発揮し、リーグ3連覇に貢献した。 ヤクルト1位の杉浦 稔大投手(帯広大谷出身)は、2018年から日本ハムに移籍し、2021年からは中継ぎに転向。今シーズンは24試合に登板し防御率2.78とまずまずの成績を残すも、8月3日が1軍での最終登板となった。 オリックス1位の吉田 一将投手(青森山田出身)は、2022年から独立リーグの新潟アルビレックスBCに所属している。今シーズンは38試合の登板で防御率4.74の成績だった。中日1位の鈴木 翔太投手(聖隷クリストファー出身)、DeNA1位の柿田 裕太投手(松本工出身)の2人は、すでに現役を引退した。 ドラフト1位といえども、10年間で2人がユニホームを脱いでいる。また入団した球団から所属が変わっている選手も多い。11年目を迎える来シーズン、現役を続行している選手たちは、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。