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（ブルームバーグ）： 米ブラックストーンが計画していた商業用不動産担保証券（ＣＭＢＳ）12億7500万ドル（約2000億円）の発行が棚上げとなった。事情に詳しい関係者が明らかにした。

モルガン・スタンレーやバンク・オブ・アメリカ（ＢｏｆＡ）などから成る銀行団は、13州にまたがる60件以上の商業不動産に関連するローン債権を裏付けとするシングルアセット・シングルボロワー型ＣＭＢＳの発行を進めていたが、スプレッドが広がり過ぎたため、スポンサー側が発行プロセスの中止を決めた。非公開情報だとして関係者が匿名を条件に語った。

バークレイズとゴールドマン・サックス・グループ、ＪＰモルガン・チェースもこのＣＭＢＳ起債に取り組んでおり、先週の価格決定が見込まれていたという。フィッチ・レーティングスは12日、この案件についての格付けを取り下げた。

ブラックストーンとＪＰモルガン、ゴールドマン、バークレイズ、ＢｏｆＡ、モルガン・スタンレーの広報担当者はコメントを控えた。

ＣＭＢＳを含む商業用不動産債のリスクプレミアムは、今年に入り急激に引き締まっている。

ＪＰモルガンのデータによると、「ＢＢＢ－」格付けの新発ＣＭＢＳのスプレッドは７日現在、担保付翌日物調達金利（ＳＯＦＲ）スワップに対して6.65ポイントと、年初の９ポイント超から縮小している。

原題：Blackstone Shelves $1.3 Billion CMBS Deal Amid New Issue Frenzy　（抜粋）

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