明後日開幕ラグビーW杯展望!日本は悲願の8強入りを果たせるのか?
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の開幕が2日後に迫った。初めて開催国となった世界ランク10位の日本代表は、チーム史上初のベスト8をミッションに掲げる。 4つある予選グループのうちプールAに入り、20日に同20位のロシア代表(東京・味の素スタジアム)、28日に同1位のアイルランド代表(静岡・エコパスタジアム)、10月5日に同16位のサモア代表(愛知・豊田スタジアム)、13日に同7位のスコットランド代表(神奈川・横浜国際総合競技場)と順に戦う。5チーム中2傑に入れば、上位8強による決勝トーナメントへ進める。そこが目標だ。 世界ランクの数値自体は直近の代表戦の勝敗に基づく目安だが、ぶつかり合いが多く番狂わせの起こりにくい競技特性などを踏まえれば、上位の多くを占めるティア1(伝統的な強豪国)とティア2(それに準ずるグループ)との間に無形の障壁が見え隠れする。 2016年以降にすべてのティア1と戦った日本代表だが、勝利したのは2018年6月のイタリア代表戦(世界ランクでは下回る)のみ。日本代表が4年前のイングランド大会でティア1の南アフリカ代表を破った際は「史上最大の番狂わせ」とされていた。 さらに今回、日本代表は開催国でありながら世界ランクで上回る国と2度も対戦する。 今回は前回まであった中3日で試合をするなどの強行日程は強いられておらず、アジア初となる開催国を地元として過ごせる唯一のチームとなった。首脳陣や裏方の献身次第では、心身の管理で優位に立ちうる。これらの条件を踏まえ、関係者の多くは「アイルランド代表が1位確定。2位候補のスコットランド代表に開催国の日本代表がどこまで迫れるか」と口にする。 もっとも日本代表陣営は、異なる皮膚感覚を持つ。 2大会連続で主将を務めるリーチ マイケルは、今度の大会での目標を「毎試合、勝つ」と打ち出した。自分たちがなしえた歴史的偉業を踏まえ、「目標ももちろん立てていますけど、先を見ずに1試合、1試合やっていった方が、このチームの強さが出ます。それに当時の南アフリカ代表の選手と喋ったら、『(日本代表戦前から)その先の試合について話していた』と…」と説明する。