【MLB】2013年ア・リーグ新人王のマイヤーズが現役引退 昨年6月にレッズを解雇 今季はプレーせず
米公式サイト「MLB.com」でパドレスを担当するAJ・カッサベル記者によると、2013年ア・リーグ新人王のウィル・マイヤーズは現役引退を決断したようだ。厳密に言えば、マイヤーズは正式には引退しておらず、「これからも正式に引退するつもりはない」と語っているが、「人生の次のチャプターへ進むときがきた」と第一線から退くことを決断。「素晴らしいキャリアを過ごすことができた。満足しているし、たくさんの素晴らしい友人と出会うことができた。全く後悔はない」と自身のキャリアを振り返った。 2024年オフシーズンの移籍情報まとめ 現在34歳のマイヤーズは2009年ドラフト3巡目指名でロイヤルズに入団。2012年オフにジェームス・シールズとウェイド・デービスを含む大型トレードでレイズへ移籍した。翌2013年にメジャーデビューし、88試合に出場して打率.293、13本塁打、53打点、OPS.832の活躍で新人王を受賞。しかし、2014年は成績を落とし、同年オフにトレイ・ターナーを含む超大型の三角トレードでパドレスへ放出された。 パドレス移籍後は2016年に自己最多の94打点、翌2017年にも自己最多の30本塁打をマークするなど、主力打者に成長。2017年シーズンの開幕前には6年8300万ドルで契約を延長し、これは当時、パドレスの球団史上最高額の契約だった。しかし、2018年以降はなかなか期待に応えられず、年俸に見合う働きができたと言えるのは短縮シーズンの2020年だけ(55試合で打率.288、15本塁打、40打点、OPS.959)。2022年シーズン終了後、年俸2000万ドルの球団オプションが行使されず、FAとなった。 2023年は1年750万ドルの契約でレッズに加入。しかし、37試合で打率.189、3本塁打、12打点、OPS.540と結果を残せず、6月に解雇された。その後はどのチームとも契約せず、今季は無所属のまま1年を過ごした。「いずれは野球の仕事に戻りたい」と語るマイヤーズだが、現時点では何をするかまだ決めていないという。 「まだ上司がいる仕事には興味がないんだ」とマイヤーズ。「朝起きて、午前中はゴルフに行き、午後は家に戻って父親として過ごす。今はいいスケジュールで過ごすことができているよ」と充実した生活を送っているようだ。 マイヤーズはメジャー11年間で通算1100試合に出場し、965安打、打率.252、156本塁打、533打点、107盗塁、OPS.763を記録。2013年ア・リーグ新人王、2016年オールスター・ゲーム選出のほか、2020年はMVP投票で16位にランクインし、2013年・2020年・2022年と3度のポストシーズン進出を経験した。