レアルのペレス会長が怒りの演説 再び欧州スーパーリーグ構想訴え、CL新方式を猛批判
スペイン1部レアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長が、24日に行われたクラブ総会の演説で国際サッカー連盟(FIFA)と欧州連盟(UEFA)に〝宣戦布告〟した。 まずは欧州スーパーリーグ。かねて検討されてきた同リーグは、2021年4月にRマドリードなど12クラブ参加して発足すると発表されたが、世界的な批判を集め、、FIFAやUEFAなどにひねりつぶされた。しかし、昨年12月、欧州連合(EU)司法裁判所は、FIFAとUEFAが欧州主要クラブによる欧州スーパーリーグ創設の動きを阻止したことに対し、EU法違反との判決を下していた。 そんな背景もあり、ペレス会長はスーパーリーグについて「我々はサッカーの歴史を変えるため、そしてスポーツの利益のために、このリーグとその無料視聴を提案した。サッカーを復活させるチャンスはある。UEFAはいくつかのクラブに対して怒っている。スーパーリーグの構想は、すべての関係者が満足できるバランスを維持しようとしている。昨年の判決で、我々は自由を取り戻した」と力説した。 実現へまだまだやる気満々といったところ。その動きを加速させようとしているのが、今季から採用された欧州チャンピオンズリーグ(CL)の新方式だ。ペレス会長は「新方式は、解決策ではないことを示した。それは誰も理解できない、36チームによる不公平なシステムだ。UEFAは試合数を増やしたが、各試合の価値は大幅に低下し、試合数の多さが選手の健康に影響を与えている」と、こき下ろした。 今季のCLから参加クラブが36に増え、1次リーグではそれぞれのチームが8試合を戦い、順位を競う。1~8位が16強入りとなり、9~24位はプレーオフに進み、8枠残る決勝トーナメント進出をかけて争う。
東スポWEB