2023年マカオ飲食業の赤字幅が大幅縮小に…アフターコロナで正常化進む
マカオ政府統計・センサス局は10月17日、昨年(2023年)のマカオの飲食業調査結果を公表。 昨年マカオで営業中の飲食業事業所数(ホテル及びカジノ運営企業の直営店及び街頭の屋台を除く飲食店舗、テイクアウト店、公設市場併設の屋台)は前年から248ヶ所増の4977ヶ所、従業員数は2179人増の3万8732人だったとのこと。 昨年はアフターコロナでマカオの経済活動が徐々に回復し、インバウンド旅客数についても増加に転じたことを受け、飲食業の年間の合計収入が42%増の146.7億パタカ(日本円換算:約2747億円)、支出が25%増の147.2億パタカ(約2757億円)に。業界の年間収支は2033万パタカ(約3.8億円)の赤字。ただし、赤字幅は前年の14.5億パタカ(約272億円)から大幅に縮小した。業界の経済貢献度を反映する付加価値総額は67.7%上昇の48億パタカ(約899億円)。 このうち店内で飲食可能な店舗は69ヶ所増の2503ヶ所、スタッフ数も1837人増の3万1782人。収入は45.7%増の124.4億パタカ(約2330億円)、支出が26.5%増の122.9億パタカ(約2302億円)で、1.8億パタカ(約34億円)の黒字に転換。 ジャンル別では、各種店舗とも収入は前年を上回った。チャイニーズスタイルの酒楼が52.2億パタカ(約978億円)、ウエスタンスタイルのレストランが13.9億パタカ(約260億円)、ファストフードが9.8億パタカ(約184億円)で、それぞれ65%、85.7%、32.2%増。収支についてはファストフードが1.9億パタカ(約36億円)の黒字で、64.8%増だったほか、チャイニーズスタイルの酒楼、ウエスタンスタイルのレストラン、コーヒーショップもそれぞれ2.1億パタカ(約39億円)、6910万パタカ(約12.9億円)、2030万パタカ(約3.8億円)の黒字となったが、これら以外のジャンルはすべて赤字で、赤字幅は揃って縮小した。 テイクアウト店は185ヶ所増の2404ヶ所、スタッフ数は359人増の6803人。収入は24.1%増の21.8億パタカ(約408億円)、支出が18%増の24.1億パタカ(約451億円)で、2.2億パタカ(約41億円)の赤字。赤字額は前年の2.8億パタカ(約52億円)から改善した。