家電に増えている「リファービッシュ品」って何? メリット&デメリットをお金の専門家が解説
パナソニックが2024年4月に「1年間の保証を適用したリファービッシュ品の販売対象製品を10カテゴリーに拡大する」と発表しました。いま、家電やスマホなどで注目が集まっている「リファービッシュ品」とは何か、リユース(中古)品やアウトレット品とどう違うかなどを、節約アドバイザーの丸山晴美さんにお聞きしました。 【画像】家電に増えている「リファービッシュ品」って何? メリット&デメリットをお金の専門家が解説 なお、今回ご紹介する情報はすべて2024年5月時点の取材情報を基にしています。 みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。 お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「リファービッシュ品」!
リファービッシュ品とは修理して新品同様にした中古品
リファービッシュとは英語の「refurbish」のことで、「改造(改装)する、再び磨き上げる」などの意味を持ちます。 リファービッシュ品とは、何らかの理由で返品された商品を修理し、新品同様にして再販売したもののこと。 返品の理由は、配送時に傷がついた場合や初期動作不良などさまざまで、「メーカー再生品」や「整備済製品」「中古整備済品」「修理再生品」などとも呼ばれています。 似たものにアウトレットやリユース(中古)などがありますが、一般的にアウトレット品は余剰品や展示品、型落ち品などを指します。新品同様ですが、保管状態によっては劣化している可能性があります。 リユース品は使用済みの製品をそのまま、または最小限の修理で再利用したものです。
正規メーカー整備済品とサードパーティー整備済品の2種類あり
リファービッシュ品は大きく2種類に分けられます。 1つは、正規メーカーが回収し、自社で修理や点検を行ったもの。不備があった部品は新しい純正部品と交換されるので、ほぼ新品同様と言えます。 もう1つは、中古販売業者などの正規メーカー以外によって修理・点検が行われたもの。「サードパーティー整備済品」と呼ばれることもあり、正規メーカーのリファービッシュ品より安く販売されていることが多いです。 ただし、業者によっては整備の質がよくない場合もあるので注意が必要です。 パナソニックや日立、東芝、Appleなどのメーカーのオンラインストアで販売されている商品は、そのメーカーによるリファービッシュ品です。 中古製品販売店や家電量販店。Amazon、楽天市場などで売られているものは、2つのリファービッシュ品が混ざっている場合が多いので、買う際はよく確かめましょう。購入時は、口コミなどを参考にして業者の対応などもチェックしておくといいでしょう。