車いすのギタリスト・川崎昭仁さん 筑摩高で演奏と講演 長野県松本市
東京パラリンピック開会式への出演で知られる、車いすのギタリスト川崎昭仁さん(56)=長野市=を講師に招いた人権教育講座が19日、長野県松本市の松本筑摩高校で開かれた。バンドという音楽活動を通してさまざまな人が役割を持ち、一つの音楽を作り上げる魅力を川崎さんが紹介。実際に演奏も披露し、定時制の生徒ら約300人を熱狂させた。 川崎さんは幼児期に原因不明の発熱で手足がまひ。しかし高校時代に「もてたい、目立ちたい」とギターに憧れ、独学で練習、習得したと話した。パラリンピックではさまざまな障害のある人、ない人と共演し「共生、多様性が凝縮されていた。感動した」と述べた。 音楽仲間のボーカル・Rikizoさんと演奏も披露。生徒を沸かせた。「楽しく夢中になれるものと、一緒に過ごせる大切な仲間を見つけて」と語りかけていた。 生徒を代表してあいさつした4年の石井杏里沙さん(17)は「さまざまな人と共に生きる姿勢に感動した。自分たちも悔いのない人生を生きていきたい」と話していた。
市民タイムス