見取り図リリーの体内環境が明らかに!3週間の健康改善「はたらく細胞チャレンジ」で「お酒を減らす」と宣言
シリーズ累計発行部数1000万部を超えるメガヒット漫画を実写映画化する『はたらく細胞』(12月13日公開)。ダブル主演を務める永野芽郁&佐藤健をはじめ、魅力的なキャスト陣が擬人化された細胞たちを躍動感たっぷりに演じて、観客をワクワクするような体内世界へと誘ってくれる。それぞれの役割を担い奮闘する細胞たちを見ていると、自分の体や健康にも目を向けたくなること間違いナシの本作。現在、公式サイトでは「#はたらく細胞チャレンジ」と題して「1日1回階段を10段以上のぼろう」「緑黄色野菜を2種類以上食べよう」など、ベストな体づくりのために、日常生活に簡単に取り入れられて、健康によい行動にチャレンジする企画を実施中だ。 【写真を見る】リリーの体内へと潜入。健康診断の結果はいかに…? そこでMOVIE WALKER PRESSでは、お笑いコンビ「見取り図」のリリーを招いて「エクストリーム細胞チャレンジ」を敢行!多忙かつ酒好きで、不摂生…というイメージがあるリリーに3週間にわたって体によいとされる行動にトライしてもらい、日々の生活を意識することでどれだけ体内環境に変化が起きるのかを確かめていく。第1回となる本稿では、チャレンジ前のリリーの健康診断の様子を紹介。一緒に彼の体内に入り込みながら、ぜひチャレンジを見届けてほしい。 ■細胞たちのはたらきに触れると、自身の体内環境が気になってくる! 人間の身体のなかを舞台に繰り広げられる“世界最小の物語”を、日本映画最大級のスケールで描く本作。人間の体内に、37兆個もあると言われている細胞。酸素を運ぶ赤血球、病原体と戦う白血球、そのほか無数の細胞たちがあなたの健康と命を守るために日夜全力ではたらいているのだ。劇中では、ひたむきに仕事に励む赤血球(永野)やその成長を見守る白血球(佐藤)といった細胞だけでなく、高校生の日胡(芦田愛菜)と父親の茂(阿部サダヲ)の親子を中心に、人間側の視点も描かれる。親子は仲良くにぎやかな日常を送っていたが、その体内への侵入を狙う病原体たちが動き始め、細胞たちの“体内史上最大の戦い”が幕を開ける。監督は「翔んで埼玉」や「テルマエ・ロマエ」シリーズなどコメディの名手として知られるヒットメーカー、武内英樹監督が務めた。 茂がお腹を壊してピンチを迎えると、体のなかでは一ノ瀬ワタル演じる外肛門括約筋が大格闘していたり、日胡が恋のトキメキを感じると、DJ KOO扮する神経細胞がDJプレイを始めたりと、誰もが「自分の身体の中でこんなことが巻き起こっているのか!」と楽しみながら、身体の仕組みや病気についてわかりやすく学べる作品だ。ジャンクフードや酒、たばこが大好きで、不摂生にもほどがある茂の体内は、まるでブラックな職場のようなカオス感。一方、真面目な性格で健康的な生活習慣を送る日胡の体内はヨーロピアンの雰囲気があるなど、それぞれの体内環境の描き方もおもしろい。そのギャップを目にしていると、「自分の体内環境はどうなっているのだろう…」と覗いてみたくなると共に、「きれいなものであってほしい、細胞たちが生き生きとはたらいていてほしい」と願いを込めたくなる。 リリー自身、実は健康について気がかりなことがあるそうで、前のめりになって本企画に参加。本作の医療監修も務めている、江戸川病院の明星智洋先生のもとを訪ねた。 ■リリーが告白「毎日酒を飲んでいます」 検査をしてくれる明星先生は、東京都江戸川区東小岩に位置する江戸川病院の特任副院長。がん薬物療法や血液疾患を専門とし、「怖がらずに気軽に受診してください」とメッセージを送るなど、健康状態について相談に乗ってくれる頼もしい先生だ。江戸川病院では、先進的な取り組みやユニークな病院づくりにも専念。院内に足を踏み入れると、いたるところにカラフルなアートやオブジェが飾られ、エミューやイグアナ、フラミンゴなどたくさんの動物に出会うこともできる。病院に行くことに躊躇する人もいるかもしれないが、あちこちにワクワクが仕掛けられている同病院では、リリーも「なんじゃここは!」と目を丸くしながら楽しそうにしていた。 まずは、事前の問診に臨んだリリー。日頃の不摂生に心当たりがある様子で「毎日、酒を飲んでいます。量も結構、飲みますね。ビール、焼酎、ウイスキー、ワイン、日本酒などいろいろな種類を飲みます」と告白したが、明星先生によると「アルコールの適正量は1日平均、純アルコールで20g程度。ビールだったら500ccくらい」とのこと。リリーは「僕の酒量は、それをはるかに超えています。10倍くらいは超えている」と打ち明けた。また以前ラジオの企画で血圧を測ってみたところ、「160とか200くらいあって、結構高かった」そうで、このままではいけないと思い「最近ちょっと運動も始めたんですが、それでぎっくり腰になっちゃって。最悪です」と苦笑いを見せていた。 さらにリリーは、「右目の下に内出血ができた。いつ、なぜできたのか覚えていない。酔っぱらって怪我をしたのかもしれない」と40歳となった現在、身体の異変にいろいろと心配事もあるという。「採血で癌のチェックもできますが、気になるとしたらついでにやっておきましょうか」「心電図をとって、不整脈や心筋梗塞がないかということも調べてみましょうか」という明星先生の提案に、リリーは「やってもらいたいです!」と志願していた。 ■検査結果からリリーの日々の生活&不摂生が判明 いよいよ検査がスタート。リリーの体内への扉が開く時がやってきた。採血をし、CTと心電図をとり、検査結果が出るまでステイ。一体、彼の体内はどのような環境にあるのか?その結果を見ながら、明星先生と体のどこに向けた改善が必要かを話し合っていく。 開口一番、明星先生は「採血でびっくりする結果が出ました」とコメント。「クレアチンキナーゼという値があるんですが、基準値が200であるところ、リリーさんは3500もありました。これはあまり見たことがないですね。クレアチンキナーゼは筋肉が壊れた時に上がるので、筋トレなどをしていないとしたら急性心筋梗塞の疑いがある数値です」と続けると、リリーは「いま週一でパーソナルジムに通っていて、結構追い込んでいます。家でもダンベルを使って、軽く筋トレをしています」とのことで、明星先生も「それならば筋トレの影響ですね」と納得。採血によって、リリーの筋トレ習慣まで暴かれた。 続けて、AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)とALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)という、肝臓の機能を調べるための検査項目に着目。明星先生は「ASTの基準値が35のところ、リリーさんは110。ALTの基準値が40のところ、リリーさんは60あります。なかなか高い数値ですね。AST、ALTの数値は肝臓の細胞が壊れた時に上がってくるので、結構破壊されているなと思います。また普通はALTの数値の方が高いんですが、リリーさんはASTの方が高い。これは肝硬変の予兆なんですよ」と分析し、「おそらくお酒のせいなので、お酒を減らしましょうか」とアドバイス。「運動しているからか、CTを見ると意外と脂肪肝はそんなにないですね。ただ肝臓の表面というのはつるっとしていないといけないんですが、一部ボコボコとしているところがあります。これもおそらくお酒のせいで肝臓にダメージが与えられていて、形が少し硬くなりつつあります」と飲酒の影響が、確実に肝臓に現れているという。ちなみにリリーは、γGTP(ガンマ-グルタミルトランスペプチダーゼ)という肝臓や胆道に多く存在する酵素の数値もやや高め。これも、飲み過ぎによって肝臓の細胞が破壊されている可能性を示している。 そのほかの結果を見渡してみると、「心電図を見てみると、不整脈もなく、心臓はきれいです。またCTを見てみると、これまでタバコを吸ったことがないということで、肺もきれいです。内臓脂肪も健康的な数値です。これも運動のおかげと言えると思います。癌、性病もすべてありませんね」と概ね良好という結果にリリーもひと安心していたが、やはり気になるのは肝臓の状態だ。劇中でも日々仕事終わりに飲んでいた茂と同じように、どうやらリリーの細胞も体内に注ぎ込まれるアルコールによってお疲れ気味だ。 「エクストリーム細胞チャレンジ」のターゲットも、肝機能、高血圧の改善に絞ることに決定。「自分のためにいい機会になりそう!」とやる気満々のリリーは、「お酒を減らす」と約束。「食べたほうがいい野菜はどのようなものでしょうか」と明星先生に積極的に質問を重ねていた。明星先生のアドバイスのもと、最初のステップとして、「毎日のお酒の量を減らしてみよう。週に2回休肝日を設けるとなおGOOD!」。続く第2のステップとして、「毎日、緑黄色野菜を食べてみよう。カリウムが多く含まれる野菜摂取で塩分排出!」と名付けた課題に乗りだしていくリリー。きちんとステップを踏み、継続できるのか。そして、体の状態はどこまで改善されるのか。リリーによる3週間のチャレンジに注目だ。 文/成田おり枝