【速報】コロナワクチン接種翌日に70代男性死亡 遺族ら国などに損害賠償求めた裁判 国は争う姿勢示す 神戸地裁
2021年、新型コロナワクチンを接種した翌日に死亡した神戸市に住む男性の遺族が、国などに対し損害賠償を求めている裁判が、22日から神戸地裁で始まりました。 訴状などによりますと、神戸市の小倉豊彦さん(当時73)は2021年7月、市内の病院でファイザー社製の新型コロナワクチンを接種した約15時間後、急性心不全で死亡しました。 小倉さんはワクチンを接種する1年前に脳梗塞を発症し、接種時点では後遺症や糖尿病、高血圧などの持病があったということです。 訴状では、ワクチンを接種してから小倉さんが亡くなるまでに約15時間と時間が近接していることや、他の原因があるとは考えられないとして『死亡はワクチンによる因果関係がある』と主張しています。 そのうえで、国は『独自に安全性の検証が十分に行わず、拙速に特例承認した』、『危険性等に関して説明責任を果たさず、接種を行うにあたり、基礎疾患や既往症の有無について安全性を確認するために必要な検査等を個別実施するなどの体制の構築をしなかった重大な過失がある』などとして、国などに対し3200万円あまりの損害賠償を求めて、6月3日に神戸地裁に訴えを起こしていました。 22日の裁判で、原告側は、糖尿病や高血圧などを患っていた中で、国は「患者の同意や安全性を確認する体制を構築しなかった重大な過失がある」などと主張。一方で、国側は「接種にあたっては接種を受けることが適切でない者に該当しないことを確認することとしている」などと争う姿勢を示しました。