【競泳】「上層部が変わらないと…」不満募る競泳界 梅原孝之競泳委員長が退任を決断
競泳ニッポン復活への第一歩となるか――。日本水泳連盟は19日、梅原孝之競泳委員長が30日に退任すると発表。任期は来年6月までだったが、本人から退任届が提出されたという。 パリ五輪では男子200メートルバタフライで東京五輪銀メダルの本多灯(イトマン東進)、男子200&400メートル個人メドレーで元世界王者の瀬戸大也(CHARIS&Co.)など、メダルが期待された選手が続々と敗退。メダルは男子400メートル個人メドレーで2位に入った松下知之(東洋大1年)の1個のみにとどまり、21世紀以降ではワーストの数字となった。 前回の東京五輪でも金メダル2個、銀メダル1個と不本意な結果に終わった。これには数々のオリンピアンを育ててきたベテランコーチも「日本連盟の考えが古い。上層部が変わらないと昔の強い競泳ニッポンは戻ってこない」とばっさり。体制の立て直しを求める声が各方面から上がっていた。 そんな中、日本水連は梅原競泳委員長の退任理由について「2024パリ五輪を終え、役割を終えたこと。2028年ロサンゼルス五輪に向けた新体制への早期移行を促進するため半期の区切りで退任。今後も必要な引き継ぎ業務は継続する」と説明した上で「当面は、委員長不在につき、村松さやか強化担当常務理事による統括管理の下、横山貴副委員長、立川道宣副委員長による委員長代行体制で委員会運営にあたり、後期事業が遅滞なく実施する」とコメントした。 次期委員長は未定で候補者も未定だという。
東スポWEB