◆“久保田流”「笑顔」に橋口の感想は？

水野：wacciの橋口くんは、いきものがかりが、もともといた事務所の後輩で、つながりがあったんですよね。久保田さんはJazzin'parkというユニットをやられていて、楽曲をカバーしてくれたり、自分の提供曲をアレンジしてくださったりして、つながりがありました。wacciと久保田さんは、もともとつながりがあったのですか？ 橋口：僕らは今回の「笑顔」ではじめましてです。もちろんお名前は知っていましたし、作品も聴いていたので、このような機会でご一緒させていただくことはすごく光栄でうれしかったです。 久保田：こちらこそです。ありがとうございます。 水野：レコーディングの現場に行ったのですが、すごく楽しそうでしたね。久保田さんのアレンジした曲に、wacciのみなさんがかなり反応していて。すごく良い空気が流れていました。聖恵は橋口くんの歌声をどう感じました？ 吉岡：めちゃくちゃノリの良さが出ていて、「私もこのオケに参加したい！」と思いました（笑）。どんどん前に行きたくなるような、明るい笑顔になれました。 橋口：たしかに。温かさを残しつつ、背中を押してもらえるようなアレンジを久保田さんが手がけてくださいました。 吉岡：元気になるアレンジ。 水野：久保田さんはどんなイメージでアレンジを仕上げたのですか？ 久保田：「笑顔」という曲名ですが、ただ底抜けに明るい曲ではなくて。テンポはゆっくりだけど、あの曲って跳ねているじゃないですか。メジャーキーだけど“泣ける”のがポイントだと思ったので、そこは崩さないようにしたかったんです。バラードの範疇でやるとあまり変わらないと思ったので、アップテンポにしたり、ブラスのアレンジを加えたりなど意識してやりました。 水野：実際にデモがあがってきたとき、どんな気持ちでしたか？ 橋口：「さすが久保田さんだな」と思いました。僕がみんなで打ち合わせをしながら作っていくような曲では、絶対にできないようなアレンジなんですよね。みんなそれぞれルーツがジャズだったり、ブラックミュージックだったりするメンバーがそろっているので、すごくテンションが上がっていました。 吉岡：聴いていて爽快さとかが伝わってきますもんね。 橋口：気持ちよく弾いていると、やっぱり音に乗りますよね。