住宅ローン金利が上がりそうですが家が欲しいです。年収500万円では無理でしょうか?
マイホームは人生で最も高価な買い物といわれています。購入タイミングを見計らい、マネープランニングを慎重に行う必要があります。今回は年収500万円の方がマイホームを購入する場合の注意点などについて解説していきます。
年収500万円ではいくらまで借りられる?
マイホームは高額な買い物であり、基本的に一生涯にわたり長い期間利用する資産です。このため、出費を惜しんで後悔したくないという思いから当初の予算よりも高額になってしまうことがあります。 住宅ローンの借入可能額は、返済期間と金利および返済額が年収に占める割合によって左右されます。 返済期間35年、金利2%、年収500万円の場合は、住宅ローンの借入可能額はおよそ3900万円となり、月々の返済額は約13万円となります。
年収500万円で頭金なしの場合、3900万円の家を買ってもいいのか?
まず、借入可能額=返済可能な金額というわけではありません。年収500万円を月々の収入にならすと約41万6000円で手取りがその80%とすると約33万円となります。住宅ローンの返済額13万円を支払っても手元に20万円残るので大丈夫と思えてしまうかもしれません。 しかし、傷病などで収入が減少してしまうこともありますし、固定資産税や管理費・修繕費といったマイホームを持つことで新たに生じるコストもあります。 修繕費は、戸建ての場合では所有者の考えで実施のタイミングや費用をある程度調整できますが、マンションの場合は決まって生じるコストとなりますし、自室の修繕費は別に準備する必要があります。 また、管理費や修繕費は物価変動などの景気の影響を受けて値上がりすることがありますし、大規模修繕の際に修繕積立金が不足していた場合は各家庭からの持ち出しが必要になることもあります。 年収が今後上がっていく見込みがある場合以外、住宅ローンの返済負担を高めてしまうと返済不能となる恐れがあります。 そのため、返済負担は上限の60%~70%に抑えておくことをおすすめします。この場合、2200万円~2800万円が住宅ローン借入額の目安となります。