自民衆院議員、自らのSNS投稿で“交通違反”発覚…拡散された“スクショ画像”に「証拠能力」はある?
事務所側は拡散後に県警へ申告、処分に影響は?
では、SNSの投稿をきっかけに交通違反の疑いが出てきた場合、その投稿をもとに警察はどのように捜査を進めるのだろうか。 「警察が進んで捜査を開始することは通常ありませんが、もし告発されれば、警察には捜査する義務が生じます。 その場合、まずは投稿したとされる人に事情聴取することになると思います。 その上で、通常の事件と同様に他の証拠がないか捜査したり、関係者を取り調べたりして、犯罪事実の有無を明らかにしていくことになります」(若佐弁護士) 5月2日の武井議員の会見によると、事務所側は速度超過について宮崎県警に申告・相談しているという。 この対応が刑事処分に与える影響について、若佐弁護士は「警察が当該速度超過を認識する前に速度超過について申告したということであれば、法律上の自首が成立しますので、刑事処分が軽減される可能性があります」という。 県連内部や支持者からは、今回の騒動を受け「武井氏では衆院選を戦えない」といった厳しい意見があがっていることが報じられている。 武井議員は現在4期目。裏金問題などで国民に政治不信が広がり、自身への逆風も吹くなかで果たして5期目を勝ち取ることはできるのだろうか。
弁護士JP編集部