ＥＣＢパネッタ氏、利下げの遅れに警鐘－超低金利復活の恐れも
（ブルームバーグ）： 欧州中央銀行（ＥＣＢ）政策委員会メンバーのパネッタ・イタリア銀行（中銀）総裁は25日、利下げが早期に決定されなければ、超低金利の復活が必要になるかもしれないと警告した。
パネッタ氏はフランクフルトで講演し、ユーロ圏経済は金融緩和による新たな刺激を必要としており、インフレ率が目標の２％を下回るリスクも和らぐだろうと発言。米金融当局が緩和に動かないことはＥＣＢにとって障害にならないとの見解を示した。
「景気停滞が定着し、インフレ期待が目標を下回れば、利下げの不必要な遅れに伴い今後ある段階で金利が実質的な下限に不安なほど近づくかもしれない」と同氏は語った。
その上で、「時宜を得た行動によりＥＣＢは機敏になり、少しずつ漸進的に動くことが可能になるだろう。小幅な利下げは需要の弱さに対抗するものとなり、その過程でインフレに上振れショックが生じても、コストを伴わず一時停止できるのではないか」と述べた。
原題：ECB’s Panetta Warns Cuts Needed to Avoid Ultra-Low Rates Later（抜粋）
--取材協力：Alessandra Migliaccio.
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Zoe Schneeweiss
