「クロップなら展開は変わっていた」アーセナルと2-2のドロー。英国人記者が新旧リバプールのスタイルを比較「より慎重に戦う印象だ」【現地発】
リバプールは2度のビハインドを追いつく
10月27日、ロンドンのエミレーツスタジアムで開催されたプレミアリーグ第9節・アーセナル対リバプールを取材した。 【動画】アーセナルFWサカの豪快なメモリアル弾 前節終了時点で3位のアーセナルは、この試合に負けたら首位リバプールとの勝点差を7に広げられてしまうため、まだリーグ終盤ではないにしても、タイトル獲得のために負けるわけにはいかない。 加えて、負傷離脱中の主将マーティン・ウーデゴーはまだ戻ってきておらず、守備の要であるウィリアム・サリバは出場停止、さらに新戦力のリッカルド・カラフィオーリや冨安健洋も欠場という厳しい状況だ。 一方、アルネ・スロット新監督を迎えたリバプールは、昨シーズンまで指揮を執ったユルゲン・クロップのチームと比較すると非常に興味深い。 クロップのチームのほうがよりアグレッシブで、攻守に渡って激しくプレーするのに対し、スロットのそれはよりボールを握って慎重に戦う印象だ。アーセナルにとっては、前者のスタイルを恐れていたに違いない。 さて試合はどうなったか。開始9分に、アンドリュー・ロバートソンの背後を取ったブカヨ・サカが左足のシュートを突き刺して、アーセナルがいきなり先制点を奪う。 しかしリバプールは18分に、CKからフィルジル・ファン・ダイクがヘッドで押し込んであっさりと同点弾を奪取。もしサリバがいれば違っていたかもしれない。 その後、アーセナルはデクラン・ライスのFKに新加入のミケル・メリーノが頭で合わせて43分に勝ち越し弾をゲット。しかし、後半に入ってリバプールが81分にモハメド・サラーのゴールで再び追いつき、2-2の引き分けに終わった。 前半は非常に激しい展開だったが、後半は両チームともにスローダウンした感がある。もしリバプールの指揮官がクロップだったら、同じような状況にはならなかったはずだ。 それでもプレミアで最もエキサイティングな2チームによる見応えのあるゲームだった。 取材・文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ) 著者プロフィール スティーブ・マッケンジー/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーター。スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で出版した。
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