九州北部豪雨で立ち退く集落、気がかりはお地蔵様…小高い場所にお堂再建「年1回は集まりたい」
山間部で人口減進む
朝倉市では、家屋が被災するなどした1069世帯のほとんどが自宅再建を果たし、今年6月28日時点で、再建のめどがたたないのは2世帯まで減っている。
ただ、約130世帯は市外に出ており、ふるさとでの生活をあきらめたケースも多い。市内の区では、ほかにも小河内が2022年に廃止となり、今年3月末には石詰と中村が統合された。
林裕二市長は「災害後、特に山間部では人口減、高齢化が進んでいる。コミュニティーの活性化が喫緊の課題」と話す。
◆九州北部豪雨=2017年7月5日から6日にかけて九州北部に猛烈な雨が降り続き、福岡県朝倉市の24時間降水量は545.5ミリを記録。大量の土砂と流木が人家を押し流し、福岡、大分両県で死者・行方不明者は42人に上った。