【全日本総合バドミントン2024】優勝候補の山口茜は棄権! 混戦ムード漂う中で奥原希望、宮崎友花らは順当に準々決勝進出!
日本の頂点をかけて争われる第78回全日本総合バドミントン選手権(東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)。大会3日目は、各種目の2回戦と女子シングルスの3回戦が行なわれた。ここでは、女子シングルスのダイジェストを紹介する。 【トーナメント表】全日本総合バドミントン2024女子シングルス 【女子シングルス】 大会2日目の2回戦では、日本B代表選手らが敗退するなど波乱が起こった女子シングルス。そんな中、第1シードで優勝候補の山口茜(再春館製薬所)にアクシデント。3回戦で近藤七帆(広島ガス)と対戦した山口は、第1ゲームを11-21で落とすと、第2ゲーム6-11となった場面で棄権を申告。右ふくらはぎの痛みを理由に棄権した山口は「試合前から少し気にはなっていたのですが、できるかなと思ってやっていました。しっかりやって負けるよりも、残念な終わり方になってしまいましたが、ケガなので仕方がないかなと思います」と、試合後の心境を語った。 優勝候補の棄権で一気に混戦ムードになると、第2シードの奥原希望(太陽ホールディングス)は、S/Jリーグで好調の染谷菜々美(レゾナック)に対して、16本、11本で勝利。前日の2回戦はファイナルゲームでの勝利だったが、「今日は今の自分にできること、できないことがわかって、整理ができて、出だしからバタつくことなくプレーできました」と好感触。調子を上げて準々決勝に挑む。 第3シードの宮崎友花(柳井商工高)は、ヨネックスの木村百伽に対して第1ゲーム21-19と競り合ったが、第2ゲームは11本に封じて2-0勝利。連覇に挑む杉山薫(BIPROGY)は大学生に快勝したほか、上位をねらう郡司莉子(再春館製薬所)は、日本代表の水津愛美(ACT SAIKYO)との勝負を13本、20本に抑え、ベスト8入りを決めている。 第4シードの仁平菜月(ヨネックス)は、岐阜Bluvicの古川佳奈とのファイナル勝負を制して準々決勝へ。髙橋明日香(ヨネックス)は小西春七(岐阜Bluvic)を2-0のストレートで退けて、ベスト8進出を決めた。 3回戦の結果は以下の通り。 ▼3回戦(12月27日) 近藤七帆(広島ガス)◯〔21-11、11-6、棄権〕●山口茜(再春館製薬所) 明地陽菜(再春館製薬所)②〔12-21、21-15、22-20〕1●砂川温香(柳井商工高) 杉山薫(BIPROGY)②〔21-13、21-14〕0●今泉明日香(日本体育大) 仁平菜月(ヨネックス)②〔18-21、21-14、21-16〕1●古川佳奈(岐阜Bluvic) 宮崎友花(柳井商工高)②〔21-19、21-11〕0●木村百伽(ヨネックス) 髙橋明日香(ヨネックス)②〔21-7、21-18〕0●小西春七(岐阜Bluvic) 郡司莉子(再春館製薬所)②〔21-13、22-20〕0●水津愛美(ACT SAIKYO) 奥原希望(太陽ホールディングス)②〔21-16、21-11〕0●染谷菜々美(レゾナック)
取材/バドミントン・マガジン編集部、吉井信行、平野貴也 写真/井出秀人