【プレビュー】伝統のトラック、中盤戦お馴染みのシルバーストン決戦。今季はここから混戦模様になるのか…F1第12戦イギリスGP|F1
F1第12戦 イギリスGP 概要
ドラマチックな展開となったオーストリアGPをジョージ・ラッセルが制した後、F1の舞台はいよいよ歴史と伝統のシルバーストン・サーキットへと移る。 激しい上位争いが繰り広げられたレッドブル・リンクでの戦いはポールポジションからスタートしたマックス・フェルスタッペンと激しい追い上げを見せたランド・ノリスの接触によって、3番手を走行していたラッセルが2022年ブラジルGP以来となる、自身2勝目をつかみ取った。 次戦のイギリスGPが開催されるシルバーストン・サーキットは英国をベースにしていないフェラーリ、VCARB、ザウバーの3チームを除けば、ほぼすべてのファクトリーがシルバーストン周辺に集中しており、地元ファンの前で上位勢のみならず、中団グループの激しい争いも目が離せない。 今回は3週連続決戦の3戦目。現状最速とうたわれるマクラーレン勢か、はたまた2年ぶりの優勝で復調の兆候を見せたメルセデスか、王者フェルスタッペンを加えた熱い戦いが、繰り広げられることになる。
サーキット(シルバーストン)のレイアウト
イギリスGPの舞台シルバーストンはF1最初のグランプリ、1950年の第1戦が行われた歴史あるサーキットとして知られる。 かつてはロングストレートの多い高速レースで知られたイギリスGPだったが、大改修を経てテクニカルなコーナーも複数設けられ、近年は様々な要素が盛り込まれたテクニカルなグランプリとなった。 その中でも最大の見どころはやはりDRSを用いたオーバーテイクポイントで、第1セクターにあるターン5からターン6にかけての直線。そして第3セクターのターン14、ターン15の間にあるロングストレートだ。その他のターンでも仕掛けのタイミングを見極めてチャレンジする場面も散見されるだけに、要所で白熱したバトルが展開されることになるだろう。 2021年にはオープニングラップからバチバチに戦ったルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンがターン9で接触。押し出されたフェルスタッペンはそのままバリアまで吹っ飛んでリタイアとなり、ペナルティを消化して走り続けたハミルトンがこのレースを制したというケースもあった。 また、イギリスGPは雨天になるケースも多く、天候や路面状況の変化を見越した戦略が求められる展開も十分に考えられる。 2024年2月には10年の契約延長に至り、2034年までイギリスGPの舞台として引き続きレースが実施されることになった。 ************ 【レース情報】 F1 第12戦:イギリスGP※日本時間 7月5日(金)20:30~フリー走行1回目 7月6日(土)0:00~フリー走行2回目 7月6日(土)19:30~フリー走行3回目 7月6日(土)23:00~予選 7月7日(日)23:00~決勝 F2 第7戦:イギリス※日本時間 7月5日(金)18:00~フリー走行 7月5日(金)23:05~予選 7月6日(土)21:15~レース1 7月7日(日)17:55~レース2 ************
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