伊地知拓郎監督の映画「郷」が中国映画祭で最高賞受賞 「感覚的、哲学的で没入求める作品」と評価
中国重慶市で15日まで開かれた映画祭「35mm批評家週間」(中国映画評論学会主催)で鹿児島県姶良市の映画監督、伊地知拓郎さん(26)の長編第1作「郷」が最高賞の最優秀批評家賞を受賞した。「評価してくれた皆さんに感謝したい」と喜んでいる。 同映画祭は、中国の若手監督や新進気鋭の映画を紹介、評価する目的で今年創設された。「郷」はオール鹿児島ロケで、高校野球で挫折した少年の再生を美しい自然とともに描く。「感覚的、哲学的で、没入することを求める素晴らしい作品」と評価された。 「郷」は今年6月にあった上海国際映画祭アジア新人部門のノミネート作品。伊地知監督は北京電影学院監督学科卒。本紙コラム「南点」を執筆している。
南日本新聞 | 鹿児島
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