陽岱鋼が3年ぶり日本球界へ復帰!語っていた日本愛「小学生のころから家族で甲子園を見て憧れていた」
日本ハム、そして巨人で活躍した陽岱鋼外野手(福岡第一出身)が、2024年シーズンはオイシックス新潟アルビレックスBCでプレーすることが4日報じられた。 【一覧】オイシックス新潟アルビレックスBCの新入団・在籍選手 日本ハムでは2006年から2016年まで在籍し、2013年には盗塁王を獲得。ゴールデングラブ賞も4度受賞するなど球界を代表する外野手として活躍。2016年の日本一にも貢献した。 2017年からは巨人に移籍したが、思うような結果を残せず。2022年からは海外で現役を続けてきた中、2024年はオイシックス新潟アルビレックスBCでプレーすることになった。再び陽のプレーを見られることは非常に楽しみではあるが、出身は台湾だ。 福岡第一に留学でやってきたことで、日本での野球人生が始まったわけだが、その背景には何があったのか。日本ハム在籍時の取材で語った来日の経緯、さらには日本野球の良さや練習への取り組む姿勢など、一部再び紹介したい。 (インタビュー初掲:2013年4月11日)
日本の野球への興味を持った少年時代
――陽選手は、高校時代は福岡第一高校でプレーしましたが、なぜ日本で高校野球をやろうと思われたのでしょうか? 陽岱鋼選手(以下「陽」) 兄(陽耀勲選手)が先に日本で野球をしていて、いつも実家に帰ってくる時に日本の野球の良さを語っていました。それで、日本の野球の憧れが増してきたんです。 甲子園の存在は小学生の頃から知っていました。小学校の時に家族で一緒に集まった時に、父がテレビで甲子園を見せてくれたんです。印象に残っているのは、甲子園球場で打者が打った時に快音が球場全体に響いていたこと。あれだけ人が集まるのをみて、自分もあの場所に行きたいなと思いました。 ――先日も、第3回WBCで活躍を残した陽選手ですが、改めて日本の野球の強みとは、どんなことだと思いますか? 陽 細かいところだと思います。日本の野球は、考えながらやらないと勝てないですし、そういった細かさは僕は好きですね。 ――高校時代もその細かなプレーも学びつつ、長打を武器に、チームに貢献してきましたね。高校通算39本塁打。陽選手が考えるボールを遠くに飛ばすための体の使い方とは? 陽 芯に当てる技術もそうですし、低めの球を捌く(さばく)ためには、下半身の柔軟性が重要だと考えています。逆にいうと、柔軟性があると対応できるということです。 自分は股関節が硬くて、前屈も出来なかったんですが、もっと柔らかくなれば、もっと打てると思って、股関節を柔らかくするために基本的なストレッチを続けました。 時間がなくても、毎日5分でもいいので、ストレッチをやって、1ヶ月、3ヶ月と続けると変化が出てくるので、ぜひ硬い選手は取り組んでほしいですね。 ――実際に高校時代に取り組んでいた打撃練習、またプロ入り後も行っている打撃練習を教えてください。 陽 高校の時は、打撃練習が終わって、自主練習でロングティーをやっていましたね。ロングティーは体全体を使わないと打球を遠くへ飛ばせないですし、この練習法はプロ入りしてからも継続して行なっています。 とくに、ロングティーは下半身をしっかりと使っているのが分かるんですよね。下半身をしっかりと使えていると、打球を遠くへ飛ばすことができますし、上半身にしか力が入っていないと打球が遠くへ飛ばないんです。