「実は女の子なんです」!?…誕生から32年! 知らないことだらけだった「東京ばな奈」のウラ話
いよいよ年末年始も近づく。帰省やさまざまな挨拶等の場で、買ったりいただいたりする機会が多いお菓子、それが今や東京みやげの顔ともいえる存在、『東京ばな奈「見ぃつけたっ」』だ。 【懐かしい!?】すごい…!「ガングロアニマル柄ギャル」の東京ばな奈が… しっとりふんわりとしたスポンジケーキの食感、甘さもほどよいバナナカスタードクリームの風味。いつ食べてもおいしい。 しかしこの「東京ばな奈」、ずっと変わらぬおいしさであることは間違いないのだが、失礼ながら、そもそも自分のために買う機会はほぼなく、「もっていくもの」「いただくもの」としてのポジションでずっとあり続けている気がする。 われわれは長年、東京ばな奈という存在や味はよく知っていても、実は意外に細かいことは知らない。いや、身近すぎて、当たり前すぎて、知ろうとしていなかったのではないか。商品を買ったりもらったりする機会が増えそうないまだからこそ、この身近な存在のことを、もっと知ってみたくなった。 ◆“東京のおみやげ”じゃない! 32年間呼びかけ続けてきた「東京みやげ」のフレーズ 東京・阿佐ヶ谷。いつも買い物客でにぎわうパールセンター商店街の一角にある菓子店「ぶどうの木&鎌倉座」。今から32年前の’91年の11月22日、ここで『東京ばな奈「見ぃつけたっ」』は、この世に生を受けた。 出迎えてくれたのが、同店やデパ地下などでおなじみのブランド「銀のぶどう」を運営するグレープストーン企画開発本部の三島さん、山中さん、村上さん、山田さん。 雷おこしに人形焼、老舗の洋和菓子……“東京銘菓”“東京のおみやげ”はもちろん存在したが、“東京みやげ”と単語化し定着させたのが、東京ばな奈なのだという。 「販売当初は新参者ではありますので、自分たちから積極的にアピールし、足を止めてもらわないといけない。『東京みやげに東京ばな奈、いかがですか? バナナカスタードクリームいっぱいのスポンジケーキです』と販売員が元気いっぱいに呼びかけているんです。 決して“東京のおみやげ”と言わず、“東京みやげ”と呼びかけました。 おみやげ何にしようかなと空港や駅を歩きまわるなか、同じトーンでの呼びかけを何度も耳にすることでCMのフレーズのように耳に残っていったのではないかと思います。それは、32年たつ今も変わりません」(山中さん・以下同)