豪州戦評価で明暗…森保Jで「怖さ物足りない」 OB指摘「もっとシュート見たい」、15選手を採点
役割を「見事完遂」、攻撃を落ち着かせるプレー「さすがだった」
<MF> ■中村敬斗(スタッド・ランス)=★★★★☆ ←後半25分IN 「状況を変える」という役割を与えられ、見事に完遂。あれだけドリブルで切り裂いてチャンスを創出したのは評価材料。結果的に相手のオウンゴールになったが、圧巻のドリブル突破から生まれた。プレーを見ていてワクワクするし面白い。 ■南野拓実(ASモナコ)=★★★☆☆ →後半25分OUT 中央が密集していることもあって、どうしてもボールに触る機会が少なくなり、必然的に持ち味を発揮できる局面も限られた。ボールの受け手としても、タイミング良く効果的に縦パスを引き出せなかった。 ■鎌田大地(クリスタル・パレス)=★★★☆☆ ←後半25分IN 中央で絡む機会が少なく、決定的な仕事ができるという良さを出し切れなかった。とはいえ、焦りが生まれそうな時間帯でもキープしチームの攻撃を落ち着かせ、リズムを作っていたあたりはさすがだった。 <FW> ■上田綺世(フェイエノールト)=★★★☆☆ →後半38分OUT キープして攻撃を組み立て、ファウルを誘うなど一定の貢献。ただストライカーとしての怖さという点はやや物足りない。迫力あるシュートが強みであり魅力。この日は難しい状況だったが、もっとシュートを見たい。 ■小川航基(NEC)=※出場時間短く採点なし ←後半38分IN ゴール前にタイミング良く飛び込む場面も見られたがビッグチャンスには至らず。好調なだけに、もう少し長くプレーする姿を見たかった。 [プロフィール] 金田喜稔(かねだ・のぶとし)/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。
金田喜稔 / Nobutoshi Kaneda