新感覚ミステリ『#真相をお話しします』のコミカライズが完結 リアルな設定と予想もつかないどんでん返し
今、注目を集めるミステリ作家、結城真一郎『#真相をお話しします』(新潮社)。原作は、結城真一郎による初の短篇集で、現代社会を生きる読者の日常の延長線上にあるようなリアルな設定を用いた、短編ミステリ作品である。 【写真】『#真相をお話しします』16話『#拡散希望①』を試し読み 内容は、家庭教師の派遣サービス業に従事する大学生がある家族の異変に迫る「惨者面談」、離島に暮らす子ども4人がYouTuberを目指す中で、スマートフォンによって予想もしなかった事件に巻き込まれ、隠されていた事実に気づく「#拡散希望」、他にもマッチングアプリ、精子提供、リモート飲み会などの現代的かつリアルな設定をもとに描いた短編ミステリ5篇だ。 読者家から高い支持を得て、大いに話題となる中で、発売されたコミカライズ版も好調に推移し、この度完結巻である第3巻がバンチコミックスより刊行された。 この完結編となる第3巻には、「#拡散希望」、そして作画担当のもりとおるによるオリジナルミステリ「隣人愛」が収録される。読者の日常に潜む小さな"歪み"を巧みにミステリに昇華した本作。コミック完結のこの機会に、原作と共にぜひチェックしてみよう。
文=リアルサウンドブック