シナーが圧勝で決勝進出 フリッツと激突へ ATPファイナルズ
【AFP=時事】男子テニスのシーズン最終戦、ATPファイナルズは16日、イタリア・トリノでシングルス準決勝が行われ、大会第1シードのヤニック・シナー(イタリア)と第5シードのテイラー・フリッツ(米国)が決勝進出を果たした。 【写真】試合を観戦したシナーの父(その他全10枚) 今季の全豪オープンと全米オープンを制し、すでに年間世界ランキング1位を確定させているシナーは第6シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)に6-1、6-2で圧勝。これでマッチ連勝を10に伸ばし、ATPファイナルズ初優勝に王手をかけた。 試合後には「これは非常に大きな大会。再び(優勝に)挑戦し、昨季より良い結果を出すチャンスを得ることができた」と、決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア)に敗れた昨年大会の雪辱に意欲を燃やした。 今大会では熱狂的な母国のファンの後押しを受けている中で「あしたどうなろうとも、素晴らしい瞬間がいくつもあった感動的な一週間になっている」とも話した。 フリッツは第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)との激闘を6-3、3-6、7-6(7-3)で制し、米国勢としては2006年のジェームズ・ブレーク以来となる決勝に進出した。優勝すれば、同国勢としては25年前のピート・サンプラス以来となる。 シナーとは今季全米オープン決勝と今大会のラウンドロビンで対戦し、いずれもストレートで敗れている。 ズベレフはこの試合までセットとサービスゲームを一つも落とさずに勝ち上がってきたが、優勝した前週のパリ・マスターズから続いていた連勝は8で止まり、今季ツアー最多となるマッチ70勝目には届かなかった。【翻訳編集】 AFPBB News